時短で、賢く、楽しく子育て。働くママでも毎日たった5分からできる!知育や子どもの心と体を育てるノウハウを、SakuraEdu代表の荒井聖子さんに教えてもらいます。今回のテーマは新学期に子どもが「学校へ行きたくない」と言った場合の対処法です。

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夏休み中の乱れたサイクルを整えて

楽しかった夏休みが終わりいよいよ新学期!というご家庭が多いことでしょう。

わが家では子ども達が幼稚園の頃、2学期の始まりに1週間ほど、泣いたり不機嫌になって登園が難しかったことがよくありました。小学生や中学生でも2学期の始まりに登校したくない、という子どもが増えると聞きます。

大人は夏休みといっても1カ月以上休むことはまず無く、日常モードで活動していることが多いですから、子どもが夏休みを終えて学校生活に戻ることが当たり前だと考えがちです。

そんな中、「学校に行きたくない」と子どもが言い出したら、甘えているとか怠けているなど、大人の尺度で判断して、ついイライラと「注意、命令、指示」の言葉をかけてしまうかもしれません。

でも、ちょっと待って!

まずは身体の機能に問題がないか確認してみましょう。

夏休みで乱れた睡眠のサイクル、暑さによる水分やミネラル分不足、食生活の乱れによる貧血、日常の活動量低下で筋力ダウン、また自律神経に影響を及ぼす起立性調節障害は、小学生で5%、中学生では10%に見られ、女子の方がやや多い傾向ですが、男子も同様にあります。(参考:日本小児心身医学会)

こうした身体の機能に問題がある場合は、きちんと受診をして生活習慣や栄養分補給で改善するものなのか、治療が必要か判断した方が良いでしょう。

決して“気合論”や“根性論”で子どもを追い詰めないことが大切です。

身体の機能に問題がない場合は、さりげなく時間を作って、子どもと話してみませんか?仕事を犠牲にしてでも、子育ての中でとても大切なプロセスだと思います。

「学校は行くべきもの」と決めつけないで

「学校は行くべきもの」と決めつけず、正直な気持ちを話してくれたことに感謝を示すことから始めましょう。子どもに必要なのは共感だと思います。

大好き、宝物、味方だよ。

という気持ちを忘れずに、子どもの言葉をよく聞きましょう。

ありがちなのは体育会系のお父さんが、つらい気持ちをうまく消化できない息子に、叱咤激励して「頑張れ、頑張れ!」と応援しまくるなどの例です。

ある本では「ずれた親」という表現がされていますが、「聞く」そして「共感する」ことが、ずれを防いでくれるはずです。その上で親が知恵を絞って、子どもに必要な環境についてきちんと調べてみましょう。

  • 保健室で休んでみる
  • スクールカウンセラーが週に何回来ているか確認してみる
  • 校門まで一緒に行こうかと声をかけてみる
  • 図書室で過ごせるか相談してみる
  • 学校が嫌なら地域の図書館へ行って見る
  • 信頼のおけるSNS相談窓口を利用してみる
  • おじいちゃんに来てもらう

など、挙げてみればたくさんの方法があります。こうしろああしろと指示するのでなく、選択肢をたくさん準備して子どもと一緒に考えてみませんか。

子育て中の親は「伴走者」と同じで、子どもの人生を代わりに走ってあげることはできません。親と子どもの人生は別のものなのです。

勝手に背中を押したり、手を無理やり引っ張るのはNG!

どんなときにも、対岸ではなく同じ岸に立って、子どもが大きな波を乗り越えるとき、しっかり大人の目で見守ってあげられる、そんなコミュニケーションを心がけていけたら良いですね。

この記事を書いたライター

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荒井聖子さん

SakuraEdu代表、コドモンテワークショップ主宰。資生堂に勤務後、目黒区民講座講師、幼児教室のコンサルティング等をしながら、通算百回以上の企画開催。日本モンテッソーリ教育綜合研究所教師、NPO日本食育インストラクター1級などの資格を生かし子育て支援活動を行う。

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