2018.10.03
時短で、賢く、楽しく子育て。働くママでも毎日たった5分からできる!知育や子どもの心と体を育てるノウハウを、SakuraEdu代表の荒井聖子さんに教えてもらいます。今回のテーマは「イヤイヤ期に親がダメダメ期にならない秘訣」。
ついにきました「イヤイヤ期」
「いやー!」「だめー!」。2歳の頃に見られるイヤイヤ期は、初めての反抗期と言われますが、子どもに芽生えた自我が強いと、朝から晩まで何をするにも時間と手間がかかります。
つい、こちらも口癖になる「ダメダメ」、そしてイライラ、余計にこじれる親子のコミュニケーション…。眠った後の顔に何だか謝りたくなることだってあります。
日々私が接している子ども達も、ある日を境にイヤイヤを言い出し、ママ達は「ついに来ましたイヤイヤ期」と険しい表情になるので
知能が育って来た証拠ですね!
とお伝えしています。
イヤイヤは自分を成長させたい証拠
このイヤイヤ期、モンテッソーリ教育の見地から考えると「子どもの中にもともと存在する自己成長力」、つまり「自分をもっと成長させたい」という強烈なパワーの表れだ、と言われています。
周囲の物や人にこだわって、自分で考えるようになり、意志を表現する練習をしながら、人生で最も知能を伸ばす時期だと言っても過言ではありません。
つまりとても大切な時期なのです。まだ語彙(ごい)の少ない年代ですから、「イヤ」「ヤダ」がまるで枕詞のように出てくるので、それについ反応してしまい、ただ反抗していると捉えてしまいがちです。
でも、よく観察してみるとイヤイヤという言葉には意味がなく
- 自分でやらせて欲しい
- 今はしたくない
- こっちが使いたい
- 意地悪された
など、つたないながらも意志を含んでいる場合があります。
こんなとき、私たちはどうしたらダメダメを言わずに、子どもの成長を見守れるようになるのでしょうか?
「これだけは守る」というルールを作る
家庭は子どもが初めて触れる最小単位の社会です。だから私はいつも、以下のようにアドバイスをしています。
2つか3つだけ家庭のルールを決めること。
その中で「これだけは守ろう」というルールに従って、親がいつも同じ対応を心がけることで、何でもかんでもダメダメ言わないで済むようになります。
例えば、人や生き物を傷つけてはいけませんとか、危ないことはしてはいけませんとか、自分の家庭で大切だと思うことをルールに決めて、そこはゆずらないできちんと伝えながら叱り、それ以外はできるだけ見守ること。
子育てに関わる大人全員で共有しておけば、気持ちがぐっと楽になりますよ。あどけなかった子が急に魔物に、なんてことは絶対にありません。子どもの中にある成長力を信じて、イヤイヤ期を上手に乗り切っていきましょう。
この記事を書いたライター
ライター一覧- 荒井聖子さん
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SakuraEdu代表 コドモンテワークショップ主宰
目黒区民講座講師、幼児教室のコンサルティング、小学校受験指導をしながら、通算100回以上の企画開催。日本モンテッソーリ教育綜合研究所教師、NPO日本食育インストラクター1級などの資格を生かし子育て支援活動を行う。