/ 2017.07.31

女性管理職が3割なら、主夫も3割に!壮大な野望の元に集まったフツーの主夫たちが語る「秘密結社主夫の友コラム~ぼくらの言い分~」。今回は「主夫と妻の関係」について、秘密結社「主夫の友」広報の杉山ジョージさんがお話をします。

こんにちは。秘密結社「主夫の友」の広報、杉山ジョージです。

我々、主夫の友に取材依頼が来たときに、よく聞かれることが「奥さんのコメントはもらえますか?」ということ。これはきっと、女性側の意見が聞きたいということで、そこに対する興味が世間的にもあるということでしょう。

妻から聞いた話ですけど「ウチは旦那が主夫です」と話すと、保育園ママや仕事の同僚には「いいなー」と言われるそうですが、そうではない反応も結構あるそうです。どんな反応かはのちほど。

「夫婦円満サミット」を開催しました

先月、我々主夫の友の主要メンバーが所属するNPO法人ファザーリングジャパンのイベント「ファザーリング全国フォーラム in おおいた」が行われました。

秘密結社主夫の友と、家事スキルとほめるテクニックをレクチャーする“夫婦円満都市推進プロジェクト”を行うLIONの生活情報サイトLideaがコラボ

今回、ありがたいことに我々もお時間を頂いたので、あれやこれやと考えてこんな企画を行いました。

夫婦円満サミット

我ながら大きな看板を掲げてしまったものです(汗)。日本の夫婦をより円満にするにはどうしたらいいのか?話し合うサミット、というもの。

主夫の友は夫婦円満だと思う。

そんな中、基調講演をすることになった僕は、いろいろなことを考えました。そこで感じたこと。

改めて、我々主夫の友のメンバーは夫婦円満をすごく大事にしています。当たり前のことですが。なぜか?

その大きな要因となっているのが、冒頭の話。妻が他の誰かに夫が主夫であると伝えたときの反応です。もちろん好意的な反応も多いです。特に最近は。

でも、変わらず一定数いるのが、主夫本人、ではなく、主夫を持つ妻に苦言をぶつける人。

夫に家事をさせるなんて何やってるの?

ラクしすぎなんじゃない?

そんな夫でいいの?

あえて解説するまでもないんですけど、どれもキッツい言葉です。実は僕が兼業主夫と名乗り始めた頃、妻に

主夫を名乗るのはやめてくれ

とハッキリ言われたことがあります。そのときの理由がまさにそういう周りの反応のことでした。

あんまり予想してなかった出来事だったので、面を食らったところもありましたけど、そこからちゃんと話し合って今に至ります。

僕らが表に立って活動をする目的は、ちょっと先に男性の家事育児参画シーンに入ってみたことで感じた思いや経験を多くの人に知ってもらうことだと思います。

そしてそれを通じて、1人で悩んでいたことがスッキリしたり、安心したり、やってみようと思ってくれたりすればありがたいのです。

表に出ることはいいことだけじゃない。

我々の妻たちは、そういう目的に賛同してくれて、一番近いところで後ろから背中を押してくれている人たちなんです。自分たちも辛い思いをすることがあるのに。つまりは、夫婦円満じゃなきゃ出来ないんです。

あくまで僕ら主夫側から見た感想ですが、主夫の妻は、決してラクではないと思います。

そりゃ、家事育児の負担という意味で見ればまったく家事育児をしない夫を持つ方に比べればラクなのかもしれません。

でも、自分たちが“これが正しい”と思って進んでいることを否定されるという精神的なダメージは、結構なものだと思います。つまりトータルで見ればラクではない。ただ、大変なポイントが多くの人と少し違うかもしれませんが。

それでも我々の妻の基本的なスタンスは

面白いからやっちゃいなよ

という感じです。

本当はつらい思いをしていてもそういう形で応援してくれる人がいる。僕らは本当に幸せものなんだと思います。

なので、僕らとしては。何かのタイミングで皆さんが主夫の妻に出会ったときには「ラクそうだなぁ」とは、思っても言わないでもらえたら嬉しいです。

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