「ベルばら」など一味違う歴史漫画3選。共通点は“男装の女性が活躍”

フランス革命に詳しい読者が続出した名作

誰もが一度は、耳にしたことがあるはずの不朽の名作漫画、通称「ベルばら」！宝塚歌劇の舞台やアニメにもなりました。

物語の舞台は革命前のフランス・ベルサイユ。幼い頃から男として育てられた、近衛連隊長のオスカル・フランソワと、オスカルが警護する悲劇の王妃マリー・アントワネットを主役に、物語は進みます。

アントワネットとフェルゼンの道ならぬ恋、オスカルのフェルゼンへの淡い恋心と、男として生きることへの葛藤、オスカルに恋する部下たち、オスカルと幼なじみのアンドレとの愛など、ロマンチックな要素が盛りだくさん。

1972年から1973年に連載された漫画ですが、古さを感じさせない魅力に満ちています。2014年には、40年ぶりに新刊「エピソード編」も刊行されました！

作者の思いが込められた、オスカルの部下たちへのひとこと

こんなママにおすすめ

• ドラマチックでロマンチックな要素に飢えている
• 往年の名作漫画が大好きだ
• 男装の麗人という設定に弱い、または隠れヅカファンだ

新選組に女子が入隊？大河ドラマの時代背景も

舞台は幕末の京都。医者である父と兄を長州勤王派に殺され、偶然その場に居合わせた沖田総司に命を助けられた15歳の少女富永セイは、復讐（ふくしゅう）を誓い自らを神谷清三郎（男）と名乗って、新選組に入隊します。

ところが、高い志を持つ武士（おとこ）の集団だと憧れていた新選組の面々は、実は変わり者ばかりで…。清三郎と総司の関係を中心に、幕末の人々の生きざまが生き生きと描かれています。

近藤勇、土方歳三、斉藤一などの新選組の人気者たちはもちろん、坂本龍馬や徳川慶喜なども登場。史実に忠実なフィクションとして、幕末マニアのみならず、それほど詳しくなくても楽しめる漫画です。

清三郎は女だとバレるのか、総司との恋はどうなるのか、などの少女漫画的要素も満載。放映中の大河ドラマの時代背景を、理解するのに役に立つかも？

セイが小さい頃に「武士の子は泣いてはいけない」と言われて、考えたひとこと

こんなママにおすすめ

• 新選組や幕末にハマッていた、またはハマっている
• 「許されない恋」「報われない恋」が気になる
• 今の大河ドラマは欠かさず見ている

天草四郎は女子高生！島原の乱の歴史を変える

高校3年生の早弓夏月ら生徒会のメンバー6人は、修学旅行中の船上で江戸時代にタイムスリップ！

そこは、なんと乱が起きる直前の島原でした。中性的でりりしい風貌と男まさりの性格、そして幼い頃から磨いてきた剣の腕前のせいで、夏月はすでに死亡していた天草四郎に間違えられてしまいます。

中学生の頃に阪神・淡路大震災に遭遇して以来、「みんなで幸せに生きのびようね」が口癖の夏月は、3万人もの犠牲者が出た「島原の乱」を防ごうとします。が、四郎の代わりに乱を成功させて、歴史を変えることを決意し、ついに九州全土を巻き込んでいくのです。

一緒にタイムスリップしてきた生徒会のメンバーが、それぞれの得意分野を活かして、夏月をサポートする様子は爽快！江戸時代に比べると、恵まれている現代の生活にも改めて気づかされます。

決戦の前に、夏月が自分の世界について、島原の民に説くひとこと

こんなママにおすすめ

• 戦国時代のヒーローものが好きだ
• 仲間が力を合わせて、何かを達成するというストーリーに弱い
• 九州出身だ、または九州に詳しい