「少し咳が出始めた…」「いつもより便が緩いけれど…」子どものささいな体調の変化に、登園させてよいものかどうか迷う時がありますよね。今回は朝の登園チェックや、体調が悪くなり始めたときの対応、保育園看護師の健康チェックポイントをお伝えします。

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朝は必ず健康チェックを

日に日に気温が低くなり、冬の訪れを感じる今日この頃。気温や湿度の低下とともに、インフルエンザや胃腸炎などの感染症が流行する時期にもなります。まずは登園する前に、子どもの健康チェックをしましょう。

  • 朝ごはんは食べましたか?
  • 排便はありましたか?
  • 熱、咳、鼻水、発疹などの風邪症状はないですか?
  • 夜泣きがあった、目が腫れている、機嫌が悪いなど、いつもと違う様子はないですか?

体調の変化があれば、ささいなことでも登園の際に伝えましょう。ママの

なんか今日いつもと違うな

がとっても大事です。体調が悪くなる前触れになることも。保育園では、子どもに熱があって保護者に連絡をすると、

あー、やっぱり。

と反応が返ってくることもしばしばです。子どもの様子をよく分かっているママの勘は、一番当たっていることが多いのですよ。

登園するか迷ったら…

保育園は、元気な子どもたちが過ごす場所。健康であることが前提です。でも、咳が出ていたら…? いつもより食欲がなかったら…? 登園させるかどうか迷うとき、ってありますよね。

もちろん体調が悪そうなら、お休みするのが大原則。症状の大小や既往歴など、子どもによっても基準は違ってくると思いますが…。

例えば、咳が出ていたとしたら、他の症状の有無にも目を向けてみましょう。鼻水は? 食欲は? 元気は? 咳込んで吐いたり、ひどくて眠れなかったりしていないか。

もう一つ例を挙げると、便が緩めだったら、食欲は? 便の回数は? 腹痛や吐き気はないか? 胃腸炎など、保育園で流行していないか?

一つの症状だけでなく、子どもの全身状態をみて、トータルで判断するのがベスト。

咳が出ているけど、ひどくはないし、寝て食べることができているから、様子見て大丈夫かな。

便は緩いし、思えば昨日の夜も食欲なかった!熱もいつもより高めだし、今日はお休みしよう。

などですね。いずれの場合にも、必ずチェックしてほしいのが、「熱があるか」と「活気があるか」です。

保育園看護師はここを見ています!

保育園看護師の仕事の一つに、園児の健康管理があります。朝、保育園に行って、保育室をまわるときに必ずチェックするのが、「子どもたちの顔」です。顔色や表情、 遊んでいるか、眠そうか、目がウルウルしていないか、など。顔を見るだけで、いろんなことが分かります。

もちろん、子ども一人ひとりのいつもの様子を知っていることが大前提です。表情が冴えない子や、目がウルウルしている子など、気になる子どもがいたら、本人や保育士とコミュニケーションを取って、情報交換します。子どもたちの体調変化にいち早く気付くように、保育園看護師は日々奮闘しています。

保育園の登園基準は園や行政、自治体によっても異なることがあります。また、体調が悪いのに登園すると、本人が辛いばかりか、他の子どもに移してしまったり、病気が長引いてしまったりすることにもつながります。大事を取ることを大切にしましょうね。

この記事を書いたライター

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しゅばぶさん

6歳と1歳、やんちゃな男の子たちのママをしています。仕事は保育園の看護師をしています。美味しいパンとおしゃれなカフェ探しが大好きです。

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