2018.11.11 / 2020.02.07
自分の撮った写真は、よく見るおしゃれな写真と違う。思い通りに撮れない。もっと上手に撮りたい!そんなママ必見!ママカメラマン選りすぐりのポイントを、実例を交えて分かりやすくご紹介♪今回は構図、三分割法について。すぐに実践できます!
構図とは「写真の中の、どこに何を写すのか」「目で見ている風景を、写真という四角い枠にどう切り取るのか」という事です。
あまり意識していないママも多いかもしれません。ですが、縦で撮ろうか、横で撮ろうか考えたことはありませんか?それは無意識のうちに構図を考えているのです。
同じ被写体を撮っても、構図によって写真の印象は大きく変わります。構図を工夫しないと、どこに目をやっていいのかわからない写真や、素人感満載の写真になってしまいます。
ズバリ、構図の重要度は最大です!
また、構図のポインントは一眼レフやミラーレス、コンデジやスマホ、どんなカメラでも共通。いま持っているカメラで実践できます!
構図にはいくつか種類があります。今回はその中でも押さえておきたい「三分割法」をご紹介します。
三分割法とは、読んで字のごとく「写真を縦横それぞれ三分割」するものです。この三分割した線上、特に線が交差する点に被写体を配置すると、まとまりが良く、バランスの良い写真になります。
百聞は一見に如かず。例を見ていきましょう!ママが撮る頻度が高い被写体「子ども」を例に、詳しく解説します。
さて、子どもが夢中で遊ぶ姿ですが、この2枚を比べて、みなさんはどちらがすっきりしたオシャレな写真だと感じるでしょうか?三分割法の線を入れてみましょう。
【B】は、どうでしょうか?三分割法を意識して撮影しました。どこを工夫したか、おわかりいただけますか?
子どもが右の縦線上に、かつ頭が右上の線が交差する点上にくるように、また、床と窓の境目を下の横線上にしました。
【A】のど真ん中の写真では無駄になっていた右のスペースが無くなり、すっきり!
子どもの体が三分割の線上にくることによって、自然と子どもに目がいきます。さらに頭が点上にくることによって、表情に目がいきます。+αですが、窓の面積が増えたことにでより明るい印象の写真になりました。
なぜ左ではなく右に寄せたかというと、少しですが子どもが向かって左を向いていたので子どもの視線の先を写すようにするためです。
人や動物、人形などは視線の先にスペースを、乗り物は進行方向にスペースを作ると、見ている人の想像力が膨らみます。被写体の向きによって空間を上手に使いましょう。
今回の例では、縦線、横線、そして点の3カ所を三分割法に合わせて撮りましたが、1カ所でも効果はあります。
ゆっくりと写真を撮れるのであれば、2カ所、3カ所と意識してみてほしいですが、子どもの写真はスピードも大切。構図にとらわれすぎて、良い瞬間を逃さないようにお気をつけください!
「いやいや、こんなにきっちり線上にできないよ!」と感じたママもいらしゃるかもしれませんね。ご安心ください、だいたいで大丈夫です。
きっちり線上、点上でなくても効果はあります。上の例はきっちりと撮りましたが、私はいつもだいたいです。(笑)
とは言え、なるべくなら線上、点上に近づけたいですよね。そんなみなさんに朗報です!
みなさんのお使いのカメラに、三分割線を表示する機能が付いているかもしれません。一眼やミラーレス、コンデジなど、多くのカメラには撮影時にグリッド線を表示する機能が付いています。
このグリッド線が三分割線である可能性があります。三分割でなかったとしても、目安になります。ぜひ、カメラの設定を確認してみてください。
さらに…!! お使いのスマホにも三分割線を表示する機能が付いているかもしれません!
多くのメーカーからたくさんの機種が発売されており全てのスマホを確認することはできませんが、テレビCMで見かけるような機種には三分割線を表示する機能が付いていました!
三分割線だけでなく、他の構図に使えるガイドもあります。ぜひ、カメラの設定を確認してみてください! カメラアプリ→設定→ガイド線→三分割(AQUOS R SH-03Jの場合)
三分割線を表示する機能がついています。設定方法をご紹介しますので、ぜひ使ってみてください! 設定→カメラ→グリッドをオン
解説は以上にして、ここからは写真を見て感じていただきたいと思います!あえて三分割線は表示しません。
三分割法、いかがでしたか?何の道具も必要ありません。カメラの種類はさまざまですが、四角い枠の中のどこに何を写すのが良いか、少し意識するだけです。
これが正解!というものではありません。伝えたいことが伝われば、それが正解。そして楽しく!さあ、今から早速撮りましょう!!!
写真は、過ぎ去っていく瞬間をとっておけるものです。 四角い枠に、風を、匂いを、そして想いを閉じ込めて。
「やりたいことをやる!」と言い、会社員を辞めフリーのカメラマンに。妊娠を機に休業し、現在は2歳、0歳の娘を撮りまくる日々です。