好きなものがはっきりしてきて、ストーリー性のある絵本を楽しめるようになる3歳児。お友だちとの間では「かして」「ありがとう」「ごめんね」などの言葉が出てきます。絵本や、登場人物の表情から気持ちを想像できる絵本で、人との関わりを身につけましょう

教えてくれたのは

東條知美さん

絵本コーディネーター・学校司書・ライター・イベンター・〈絵本の百年と未来研究会〉主宰。活動のモットーは「子どもに絵本を。大人にこそ絵本を。」-Blog「僕らの絵本

とびだす・ひろがる!のりものえほん

古川正和 作・構成 本信公久 絵
(偕成社、2000年)

ショベルカーが土を積み、消防車からはしごが伸びるユニークなしかけ絵本。「何の仕事をしているのかな?」「かっこいいね!」子どもの目が輝きます!

ピクニック

たちもとみちこ 作・絵
(教育画劇、2017年)

ピクニックに行くこぶたちゃん。しかけの窓から友だちの顔や、ママの顔が覗きます。「こんにちは」「どうぞ」「ありがとう」…花丸な言葉をご一緒に。

ねずみくんのチョッキ

なかえよしを 作 上野紀子 絵
(ポプラ社、1974年)

小さなねずみくんの自慢のチョッキ。お友だちに着せてあげたら、あらら、こんなに伸びちゃった!嬉しい顔、悲しい顔…ねずみくんの気持ちの変化にご注目。

よるくま

酒井駒子 作
(偕成社、1999年)

「おかあさん おかあさん どこいってたの?」「ごめん ごめん。おかあさん おさかな つって おしごとしてたの。」働くママの姿を思わせ、ぐっとくる絵本です。

ほげちゃん

やぎたみこ 作
(偕成社、2011年)

愛嬌のある顔が特徴の「ほげちゃん」。お出かけに置いて行かれ、ヤケを起して暴れる姿はわが子にそっくり?「ゆるせな~い」—いや、許しましょう(笑)。

ひとりで着替えができるようになったり、トイレに行けたり、早寝・早起きなどの生活リズムができたり、少し前に比べたら、ずいぶん楽になったなと感じる時期。たまに失敗しちゃうこともあるけれど、次はきっと大丈夫。

「ありがとう」「ごめんね」など、友達と言葉でのやり取りも始まります。とはいえ、時には思い通りに伝わらなくてケンカになっちゃうこともあります。

小さな壁、大きな壁にぶつかるたびに少しずつ成長していく子どもの様子は、スマートフォンには残せません。どうか子どもの心の中の声に、そっと耳を傾けてあげてくださいね。