表現力が身につき、自分の気持ちや体験したことをよく大人にしゃべるようになる4歳児。感情に触れ、物語の中に入り込むような疑似体験ができる絵本がおすすめ。「おいしい」「気持ちいい」「面白い」「こわい」など、親子で一緒に絵本の世界を旅しましょう。

教えてくれたのは

東條知美さん

絵本コーディネーター・学校司書・ライター・イベンター・〈絵本の百年と未来研究会〉主宰。活動のモットーは「子どもに絵本を。大人にこそ絵本を。」-Blog「僕らの絵本

プータン おばけだよ

ならさかともこ 絵 わだよしおみ 文
(JULA出版局、1988年)

遊園地のおばけ屋敷に入ったプータン。扉を開けるとオバケが、宝箱からはガイコツが飛び出します。スリルがいっぱい!ドキドキしながらめくりましょう。

きょうのおやつは

わたなべちなつ 作
(福音館書店、2014年)

直角に開けば、あれ不思議!3Dに見えてくるではありませんか。読み手自身が卵を割ったり、フライパンでお料理したり、そんな気分になれちゃいます。秘密は鏡にあり!?

おふろだいすき

松岡享子 作 林明子 絵
(福音館書店、1982年)

お風呂イヤイヤ期のお子さんへ。玩具や水鉄砲もいいけれど、入浴前に絵本はいかが。ペンギンやクジラと一緒にあわあわ。お風呂時間を楽しい空想タイムに♪

でんしゃでいこう でんしゃでかえろう

間瀬なおかた 作・絵
(ひさかたチャイルド、2002年)

電車がトンネルを抜けるたびに変わっていく風景が丁寧に描かれています。景色と共に時間も移ります。車内の乗客の変化に注目!下り電車もお楽しみに。

キャベツくん

長新太 文・絵
(文研出版、1980年)

キャベツくんがキッパリ、「ぼくを食べると、こうなる!」怯えるブタヤマさんの「ブキャ!」にハマる絵本。こんな風に肩の力を抜いて過ごす時間こそ宝物。

自分から知りたいことに興味を示すようになる時期だからこそ、学びのフックをたくさん作ってあげたいですね。

生活の中の「これはなに?」から始まり、「どうして?」「どうやって?」などの素朴な疑問に答えてあげられるのも絵本の魅力です。

順番や数を理解し、言葉や表現方法もグッと増えるので日々の会話が楽しくなります。電車や虫の名前を覚えたり、絵を描いて表現したり、空想遊びもお手のもので、子どもならではの発見や発言に驚かされることも。本屋さんや図書館で絵本選びを一緒に楽しむこともできそうです。