2児のパパ目線、そして新聞記者の目線で子育てや世の中の気になることを読み解く、高橋天地さんの「新聞記者パパのニュースな子育て」。今回は12月21(土)から公開となる映画「シュガー・ラッシュ:オンライン」について。

続編「シュガー・ラッシュ:オンライン」が公開に

ゲームセンターに置かれたゲーム機のキャラクター2人の友情と冒険を描いたディズニー長編アニメーションの続編「シュガー・ラッシュ:オンライン」。

フィル・ジョンストン監督(47)は「前作から舞台を広大なネット空間に移し、成熟した友情関係を考えた」と語る。

フィル・ジョンストン監督(産経新聞・松本建吾撮影)

自動車ゲーム「シュガー・ラッシュ」のキャラクター、ヴァネロペとアクションゲームの悪役、ラルフが親友になるまでを描く前作「シュガー・ラッシュ」(平成25年公開)は、アニメのアカデミー賞と呼ばれる米アニー賞5部門を受賞するなど高い評価を得た。

本作では2人はネット空間を旅するが、ゲーム機の世界へ帰るのが当然と思うラルフと、ネットこそが自分の生きる場所だと思うヴァネロペの間で友情に亀裂が生じる。

脚本も担当したジョンストン監督は「友情は成長にともなって激変する生活環境や気持ちに打ち勝てるのかを探ってみたかった」と語る。

(C)2018 Disney. All Rights Reserved

ディズニープリンセス14人が登場

ヴァネロペには、アニメーターを目指して故郷を離れ、大都会ニューヨークを目指した自身の若き日をだぶらせた。「親友たちからは、なぜ住み慣れた土地を離れるのかと反対されたよ。ラルフのようにね」

だが、彼らとそのまま疎遠にはならなかった。むしろ「それぞれ自分が選んだ道へ進むことで、人生に深みが出た。再会した際は、自分も頑張ろうと意欲も湧いてきた」と振り返る。

ネット空間のヴァネロペもしかり。腕の立つレーサーと勝負したり、シンデレラなど14人のディズニープリンセスと友達にもなれた。

(C)2018 Disney. All Rights Reserved

ジョンストン監督は「ヴァネロペは新しく刺激的な居場所を見つけた。ラルフも内心は応援したかったはずだ」とみる。

作中、子どもの鑑賞者を念頭にネット社会への風刺も利かせた。動画サイトに作品を投稿し、一瞬で大スターとなって有頂天のラルフだが、会員制交流サイト(SNS)に中傷が次々と書き込まれ、徹底的にたたきのめされてしまう。

(C)2018 Disney. All Rights Reserved

ジョンストン監督は「ネット社会に接するとき、他者への優しさを忘れないでほしい。中傷を浴びせられる側になっても、自分の本当の夢は何かを思い出せば乗り切れる。ネットでの評判なんて大したことではないんです」と語った。

12月21日、東京・TOHOシネマズ日比谷、大阪・ステーションシティシネマなどで全国公開。

この記事を書いたライター

ライター一覧 arrow-right
高橋天地さん

1995年、慶應義塾大文学部独文学専攻を卒業後、産経新聞社へ入社。水戸支局、整理部、多摩支局、運動部などを経て、SANKEI EXPRESSで9年間映画取材に従事。現在は文化部。学芸班(文学)、生活班(育児、ファッション、介護、医療、食事、マネーなど)を経て、2017年10月から芸能メディア班に所属し、映画取材を担当。2019年5月1日より公式サイト「産経ニュース」のWEB編集チームに所属

高橋天地さんの記事一覧 v-right