question思い通りにならないと叫ぶ

自分の思い通りにならないとすぐに「キーッ」と甲高い声を上げる息子。もう6歳なのだから、言葉で表現できるようになってほしいのですが…。
[神奈川県・はるきママ]

answer落ち着いた口調で子どもの気持ちを代弁して

5・6歳になると「こういう自分でありたい」という理想の自分像を強く思い描くようになります。単純に何かができないことに対して怒っていた3歳ごろまでと違って、自分の理想に現実がついていかないモヤモヤした感情を、甲高い声を上げることでコントロールしているのでしょう。

目に見えない感情を言葉で表すのはとても難しいので、「言葉にしなさい」と言うのは逆効果。「こうしたかったんだよね」「これが嫌だったんだね」と落ち着いた口調で子どもの気持ちを代弁すると、「そうか、僕はこういう自分になりたかったんだ。でも今回はうまくいかなかったんだな」と感情が整理されて、次第に落ち着いてくると思いますよ。

就学前の今は「小学校に上がったら○○ができないとダメだよ」などと言われることが多く、プレッシャーを感じる時期。おうちでは「小学校でも先生たちが教えてくれるから心配いらないよ」と緊張をほぐすことも大切です。

アドバイザー

岡本依子さん

立正大学社会福祉学部子ども教育福祉学科准教授。専門は発達心理学。子育て支援・地域子育てをテーマに研究活動を行う。

※この記事は、2018年12月発行の「ぎゅって年末年始号」に掲載した記事を再編集したものです

illustration HAYASHI Yumi