NHKで「段ボールでピザ窯作成」という防災関連のニュースを見ました。夫婦でピザが大好きなので「いざというとき役立つかも」ではなく、「ピザ窯を作って食べたい!」という食い気だけでピザ窯を作成。結論から言うと…ボーノ!防災の勉強にもなりました。

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段ボールでピザ窯が作れる!?

ある週末のお昼、NHKを夫婦で観ていたら、防災関連のニュースが飛び込みました。内容は“段ボールでピザ窯を作る”というもの。

夫婦ともにピザが好きなので、防災意識というより「段ボールでピザを作って食べたい!」という気持ちの方が大きく、「ならば作ってみよう!」ということになりました。

用意するもの

  • 段ボール(今回は37cm×39cm×30cmサイズを用意)
  • アルミホイル
  • 針金(なるべく太めのもの)
  • はさみ・カッター
  • 木炭・着火剤、新聞紙など
  • 焼き網
  • 空き缶のフタ、なければアルミなどでできた皿
  • のり
  • トング、あれば軍手など
  • ペンチなどの工具
  • 千枚通しなど穴を開けられるもの

ほとんどは家にあるものや、なければすべてダイソーなどの100円ショップで手に入ります。なるべく、家にある物で代用すれば、費用を500円程度に抑えられますよ。

段ボールに関しては大きさは自由ですが、窯の中の温度をすぐ上げたいなら、あまり大きくない方がベター。また、ジュースやお酒などを入れていた段ボールの方が、しっかりしていて厚みもあり、ピザ窯の製作に適していると思います。

作り方

【1】アルミホイルを段ボール全面にのりで貼り付ける

段ボールのふた部分は扉代わりになるので、いらない部分はカッターなどで切り取り、段ボールを覆うように、全面にアルミホイルをのりで貼り付けます。段ボール部分が見えていると、そこから焼け焦げてしまうので、しっかり貼り付けましょう。

段ボールの大きさによりますが、アルミホイルは1ロールで問題ありませんでした。布テープは、今回補強のために使っていますが、特になくてもOK。

段ボール全面にアルミホイルを貼った状態

【2】網を置く土台を作る

千枚通しなどで左右2カ所ずつに穴を開け、そこに針金を通して、網を置く土台を作ります。今回は2段で焼けるように作ってみました。下に木炭を置くので、真ん中よりはやや上部に、土台を作るように意識してくださいね。

千枚通しなどで左右に穴を開け、針金を通します

焼き網を置けば、ピザ窯が完成。ママが1人で作っても、大体1時間くらいで完成します。アルミホイルを貼るのに、多少時間がかかりますが、総合的にとても簡単に作れます。

焼き網を置いてできあがり

子どもが興味を持ってきたら、一緒に作るのも楽しそう。シールなどを貼ってデコるのも、オリジナリティが出そうですね。

【3】ピザを焼いてみよう!

できあがったピザ窯で、さっそくピザを焼いてみましょう。着火材を利用して、木炭に火をつけます。ここから火を取り扱うので、要注意!が、しかし…全然火がつかない。そうなんです、実は一番手間がかかるのが「木炭の着火」。これは、初心者の私はかなり苦戦しました…。

どうにかこうにか着火したので、木炭をのせた空き缶のふたを窯の中に置き、しばらく窯の扉を閉めて、窯の中の温度が上がるのをしばし待ちます。なぜ、ふたの方を利用するかというと、底が深いと木炭が空気を取り込みにくく、燃えにくくなってしまうからです。

窯から湯気が出てきました。段ボールの大きさにもよりますが、今回作ったものは5分もすれば、窯の中の温度が良い感じに上がってきたので、ピザを投入しました。

今回は市販のピザクラストに、ピザソースを塗って、野菜やサラミ・チーズをのせて焼きました。

【4】できあがり♪

窯の中の温度が高いので、5分もあれば良い感じの焼き色になります。窯の中を何度か確認しながら、好みで焼き色を調整したら完成です!取り出すときは、やけどに注意してくださいね。

ピザを試食。このピッツァ、ボーノ!

できあがったピザ、ドキドキしながら試食しました。…お、おいしい!使い古された表現で申し訳ないですが、あえて言うと「外はカリッ、中はふわっ」

このピザ、“ピザ”じゃなくて“ピッツァ”の味!ボーノ、ボーノ!

と、作った本人が一番、ピザのおいしさに驚きました(笑)。夫も「おいしい!」とおかわりまでしてくれました。

庭のある義実家に帰省したときに、ピザ窯を制作したのですが、特に義父は元々BBQが好きなのもあり、ピザのおいしさに感動してくれて、「次の日もピザ作りたい」と言い、なんと実際に次の日もピザを作ったほどでした。

木炭の熱を使うからか、なんとも香ばしく、普通にオーブントースターなどで焼くよりも、食欲をそそる味でした。

こんなのも焼いてみました!

ピザだけではなく、ちょうどお正月ということもあったので、お餅も焼いてみました。わが家は関西なので丸餅です。

もう少し焼けば、焼き色が付いたのかもしれませんが、焼き色がないまま膨らみました。でも、中まで熱が通っていて、おいしかったですよ。2段使っても、問題なく焼けました。

耐久性は?

次の日もピザを問題なく焼けたので、思ったより耐久性があると言えます。4~5回程度なら、余裕で使えそうです。ただ、のりでアルミホイルを貼り付けているため、使用していると外側が少しはがれてくるので、そこは補強しました。

また、木炭をのせた空き缶のふた(またはお皿)をそのまま置くと、お皿自体の温度が高熱のため、段ボール自体は無事ですが、窯のアルミ部分がこげてしまうので、直接置くのではなく、石や薄いレンガのようなものを間に挟む方が、より長く使える感じでした。

メリット・デメリット

【メリット】何より簡単に作れる!

簡単に手に入るもので、しかも材料さえ家にあれば、500円程度で簡単に作れる、という手軽さが最大の長所。低価格でピザ窯が作れるのは、とてもうれしいですね。夏なら、小学生の子どもが自由研究で作ってみるのも楽しそうです。

【デメリット】場所を選ぶ・木炭着火が難しい

“庭付き一戸建て”は夢ではありますが、なかなかそれは難しいかと思います。わが家も現在、賃貸暮らしなので、もちろん庭はありません。木炭は屋内では当然使えず、外で使うことになります。庭があっても、近所に迷惑をかける可能性があるので、使える場所が限られてきます。

また、初心者の私には木炭着火は難しかったのですが、最近は簡単に着火できるような商品も売られているようです。

防災意識は高まった?

「今ある物を使って、何かを作り出す」というのは、物資の少ない被災地にとって、とても大事なことなので、そういう意味でもピザ窯を作ったことは、良い経験で非常に勉強になりました。

段ボールピザ窯はボーノ!なうえに、防災意識の第一歩ともなりますし、野外パーティーのイベントとしてもぴったり。興味があれば取り入れてみてくださいね!

この記事を書いたライター

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るるるさん

子ども向けのイベント参加・座談会参加・おでかけ大好きな一児の母です! 情報提供など綴っていきたいです♪

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