子どもの自己肯定感や自信を育てるには、「園や学校でもらってきた賞状・作品を、家の中の目立つところに飾る」が重要だと思っています。ダイソーやセリアなどの100均アイテムで、飾り方をアドバイスします!娘のささやかな変化に、じ~んとしました。

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何事にも自信がない娘を見ているのがつらい

娘は小さいときからとても怖がりで、いつも「お母さん、お母さん」と言って私の後ろに隠れてしまい、家では「今日はケンケンができなかった」「友だちのAちゃんはかわいいけど、私はかわいくない」などと言うタイプでした。

新しい習い事をしようとしてもまずは泣き叫ぶし、スイミングを習っていたときは、一度着替えてプールサイドに行ったにも関わらず、保護者の参観ギャラリーまで泣き叫びながら脱走してきたことも。他にも思い起こせば、いろいろなエピソードがありますが、長くなるので省きます…。

親としては、自分のことを過小評価したり卑屈になったりしている子どもを見るのはつらいですよね。

どうやったら、子どもの自己肯定感や自信を育てられる?

そんな様子の娘を見て、「私から何かできることはないかな」と考えたり調べたりして、「これならすぐに取り入れられそう」と思ったのがこれ。

園や学校でもらってきた賞状・作品を、家の中の目立つところに飾る

こうすることで、「自分は親に認められている」「自分はこれだけやった・できるんだ」と実感でき、自信・自己肯定感が育まれると聞きました。

この方法のとても良いところは、本人が「意識していなくても、賞状や作品が視界に入るから、常に自分の努力を確認できる」というところです。

褒め言葉や感謝の気持ちを伝えるのも、自信をつけるのに良いと言われますが、「言葉」は、言われてうれしいと思っても、忘れてしまうこともあるし、時間が経てばそのときの感情が薄れてしまうことも。その点、賞状や絵は片付けない限り、なくなりません。

もちろん、高い賞状ケースや額縁を買わなくても、100円ショップのもので簡単に代用できます。飾るだけなので、どの家庭でも比較的簡単にできると思います。絵を飾っている家は多いと思うので、今回は特に「賞状」について書いていきます。

インテリアとうまく調和させるコツは?

よくある「額縁」だと、やや大げさな感じがするし、家の中がガチャガチャしそう…。大人が落ち着かない気持ちになるのもわかります。そして、たくさん飾りたくても、立派な額縁をいくつも購入するのは大変ですよね。

100円ショップのフレームが使える

100円ショップで売っているフレーム(具体的には、ポスターフレームや写真立て)を探してみましょう。使用した100円ショップのフレーム類は、後述します。

家の中で多く使われている色を選ぶ

わが家の場合は、床の色に近いフレームを選んでいます。家の中に多い色に近いフレームを選ぶことで、比較的違和感なく、飾ることができると思います。フレームをかけるための画びょうなども、材質や色をそろえて、イメージを統一すると良いでしょう。

下の写真は、わが家のダイニングに飾ってある、娘の年長時代の作品です。100円ショップのフレームではありませんが、木の色目を活かしたナチュラルな雰囲気です。額縁と似た色味のカウンターがあるので、額縁も浮くことなく、なじんでいると感じています。

賞状を飾るときなども、家の雰囲気に合うようなフレームを使うようにしています。

白黒コピーで落ち着いた印象に

賞状の紙は白が多いと思いますが、先生が色画用紙を使って手作りしてくれることも。その場合は白黒コピーをすれば、落ち着いた印象になり、インテリアから浮きにくくなります。

水泳の授業でもらった認定証。賞状ではないけれど娘の成果

原本は、賞状ファイルに保管すると良いでしょう。作品をまとめるファイルについては、以前の記事「子どもの成長が分かる収納を。優秀!サクラクレパス作品ファイル&がんばったファイル」でも紹介しています。

どの100円ショップのフレームが使いやすい?

100円ショップで購入できるフレームについて、簡単に紹介したいと思います。

セリアのウッドフレーム

まず、おしゃれな小物が多いセリア。「ウッドフレーム」という名前で、いくつかサイズが出ています。1枚につき100円で購入でき、木のナチュラル感がどの家にもしっくりきそう。

セリア「ウッドフレーム B5」108円

ちょっと残念な部分は、木の表面がざらついて毛羽立っていること、フレームの裏側に入っている板がダンボールであること、ひもをかけるパーツがついていないこと。ひもで壁に引っ掛けたい場合は、別売りのパーツを自分で取り付ける必要があります。

ダイソーのポスターフレーム

品ぞろえが多い印象のダイソー。フレームは、「ポスターフレーム」という名前で置いてありました。

値段も100円ではなく、サイズによって200~300円台です。その分、見た目・機能面では良いものが多いようです。サイズや色の選択肢も、他の100円ショップとは一線を画しています。

(左側)ダイソー「ポスターフレーム B5」216円

フレームの表面が安価には見えにくく、ヒモをかけるパーツもついています。

ちょっと残念な部分は、裏側の板を留めるパーツが「ツメ」のような形なので、賞状の入れ替えが面倒なことです。

取り付け金具

画びょうと丸環ネジ(セリア)です。どっちも小さなものですが、フレームや家の雰囲気に近くなるよう、ナチュラルなものを選びました。

飾り付けの手順

まず、賞状を飾るスペースを決めます。わが家では、普段は教科書やランドセルが置いてある場所の壁にしました。

一番大きなものを最初に配置します。

小さなものは、バランスを見ながら配置していきます。

空いたスペースには、娘のお絵かきや工作も貼っています。ここは、娘が帰宅したときにランドセルを置くので、「必ず目に入るところ」でもあり、家族や来客の目に入りやすい場所でもあります。

【番外編】“頑張ったこと”を飾っても◎

子どもの頑張りを目に入る形にするには、賞状以外にもこんなやり方があります。

これは玄関の壁です。小学校の授業で育てていたザリガニを持って帰ってきたので、そのザリガニの絵と水槽を並べました。一生懸命描いた大きな絵と、かわいがっているザリガニが並んだので、娘もニコニコしていました。

玄関に飾っておくと、友だちが来たときに話題になることも多く、娘も楽しそうです。

次の画像は、吹き抜けのスペースに飾ったもの。太めのパーティーモールに、「200」という数字を吊り下げました。これは、娘の習い事のダンスのレッスン参加回数です。

ダンスの発表会直前に、レッスン回数が200回になったので、その記念です。家での練習のときに、娘の顔が下に向かないようにいつも注意しているのですが、ちょうど娘が見上げたところにこの数字が見えるので、「“200”を見ながら練習しようね」と話しました。

賞状以外でも、こんなふうに子どもの頑張ったことを、目に見える形にするのは楽しいですよ。

娘のささやかな変化…

この方法を試してから、少しずつですが、娘に変化が見られるようになり、先日とてもささやかですが、うれしい出来事がありました。ふと、娘がニコニコしながら私を見て、小さな声でこう言いました。

私が世界で一番好きな人は誰だと思う?あのね、お父さんとお母さんと、それから自分だよ。

この言葉を聞いて、じわっと胸の中が熱くなりました。「自分自身を好き」と言えるようになったということは、娘の中で、確実に自信や自己肯定感が育ってきている、と感じられたからです。

賞状や絵を飾ったからといって、すぐに子どもの自信へつながるわけではないかもしれませんが、親から子どもへのエールの気持ちが伝わるだけでも、うれしいですよね。

成長して親の手を離れ、自分の力で人生を歩んでいくことになる子どもたち。そのときに折れない心の柱になるのは、小さい頃に培った自分への信頼感だと思います。

この記事を書いたライター

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岬さちこさん

岬さちこと申します。時間がないときや体調が良くないときでも、ささっと作れる時短料理を紹介します。忙しいお母さんの参考になれば幸いです。

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