夫婦の間には、さまざまな問題が…。お互いにイラッとすることも多いですよね。夫婦円満に関する疑問・質問に、おおたとしまささんに答えてもらいました。

お話を聞いたのは

おおたとしまささん(育児・教育ジャーナリスト)

男性の育児、教育、子育て夫婦のパートナーシップについて、執筆・講演活動を行う。著書に「忙しいビジネスマンのための3分間育児」(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など多数。14歳の男の子と11歳の女の子のパパ。

index目次

家事編 「やり方が雑」「言わなければ何もしない」

questionパパはママが言えば手伝うが、言わなければ何もやらない!

どんどん依頼するか、担当を決めてしまいましょう

むしろ「言ってやってくれるならありがたい」と思う方がイライラしなくて済みそう。どんどん依頼して手伝ってもらいましょう。あるいは、「トイレ掃除はパパ」というふうに担当を決めればいちいち指示しなくても済むようになるかもしれません。

question家事をやってはくれるが、やり方が雑でイライラします

任せたことには口を出さないのが基本

基本的に、任せたことには口出ししないことです。自分が頑張っている人ほど、相手にもある程度のレベルを求めたくなる気持ちはよく分かります。ですが、相手が自分の思い通りに動くと思うのが、イライラの原因に。

パパがやってくれているというポジティブな面を見て、自分の基準を下げることも大切です。うまくいかなくて相談されたときは、怒るのではなく助言してあげましょう。

コミュニケーション編 「夫が家にいない」「夫婦の時間ない」

question夜は疲れて寝てしまい、夫婦の時間がなかなか持てません

夫婦の時間を決めておき、必ず守る

すれ違い生活でコミュニケーション不足の夫婦は少なくありません。しかし、「仕方ないから」と放置しておくと、どんどん気持ちも離れ、言いたいことも言えない関係に。前もって夫婦の時間を決めておき、そこは死守するくらいの気構えが大事です。

question単身赴任で夫が家にいない…。夫婦円満を保つ秘けつは?

スマホのテレビ電話を活用して、顔を見ながら語り合う時間をつくりだす

スマホのテレビ電話で、パパとお互いの顔を見ながら会話をしてみては。子どもを交えて話すのもオススメ。通話料無料なら、食事中など家族がそろうときに、つなぎっぱなしでひと時を共有するのもいいですね。

男女差編 「家事・育児はママ中心?」「夫は家で寝てばかり」

question夫婦ともに働いているのに、家事・育児はママ中心なのが不満

価値観の違いは少しずつ擦り合わせていく

「できるほうがやる」という曖昧な割り振りではなく、ちゃんと「これはパパの担当」と役割を決めて分担するのがオススメです。また、ママが何が大変なのか分かっていない場合もあるので、何が大変でやってほしいのかもちゃんと話しましょう。

question夫は仕事で疲れて、家で寝てばかり…。私はどこまで我慢すべき?

我慢せずに現状を理解してもらうことが大事!

自分の仕事が大変という思いでいっぱいで、ママの大変さが見えていないパパも多いようです。

我慢する必要はないので、「仕事で疲れて帰ってきて、休みたい気持ちも分かる。でも、私も24時間体制で仕事と育児をしているので、手伝ってほしい」と、自分の本音を話してみることが大切。

それぞれの現状を理解したうえで、例えば週末の午後はママの時間を作ってもらうなど、お互いに納得がいく妥協点を話し合いましょう。

夫婦関係のピンチは成長のチャンス!

夫婦関係のピンチは成長のチャンス。お互いに考えていることをさらけ出し合って問題を考えることで、夫婦の絆は深まり、少しずつ夫婦関係は進化しますよ。

※この記事は、2017年7月発行の「ぎゅって8月号」に掲載した記事を再編集したものです