questionトイレに行きたがらない

3歳の娘は、トイレに行きたがらず、お漏らしをしてパンツがぬれてもはき替えようとしません。無理やりトイレに連れて行くと大泣きしてしまいます。
[佐賀県・Y.I]

answer排せつ以外の場面でわが子の自信を育てて

排せつの自立には、身体面の発達に加えて、自立心や自信といった精神面の発達が必要です。

お子さんの場合、排せつに関することをママから要求されると、うまくできない自分に突き当たってしまい、自己肯定できない状況になってしまうのでしょう。

だから、排せつにまつわることを拒否したい、無関心でいたいという心境なのだと思います。

まずはママが排せつのことはいったん忘れて、別のシーンでわが子の自信を育ててください。何か立派なことができたときに褒めるというより、「◯◯ちゃんはお砂場遊びが好きなのね」など、あるがままを肯定する声掛けがいいですね。

もう一つ、身体面の発達でいうと、トイレに行くためには「おしっこをぼうこうにためられること」が重要です。

早くにオムツからパンツに移行した場合、この経験が少ない可能性があります。家ではオムツに戻してみて、安心してためる経験をさせるのも一つの手ですよ。

アドバイザー

須賀義一さん

保育園勤務後、講演やブログなどで「無理のない子育て」を提案している。2児の父。著書に「保育士おとーちゃんの『心がラクになる子育て』」(PHP文庫)

※この記事は、2019年1月発行の「ぎゅって2月号」に掲載した記事を再編集したものです

illustration HAYASHI Yumi