赤ちゃんのための出産準備品リストにも、多くの枚数が必要と書かれている「ガーゼハンカチ」。ここでは、成長してきた子どもが自分で持ち歩くのにも便利な、少し小さめのサイズのハンカチを、型紙なしで簡単に作れる方法を紹介します。

index目次

材料

  • ダブルガーゼ(生地①柄生地)…20cm×20cm以上のサイズ 1枚
  • ダブルガーゼ(生地②無地)…20cm×20cm以上のサイズ 1枚
  • タグ用リボン…適量(最近は、100均の手芸用品などでもタグ用素材が売られているので、それを利用するのもOK)
両面とも好きな柄でもちろんOK。わが家では、リバーシブルをわかりやすくするため、生地②は無地で作りました

ダブルガーゼの生地は、最近ではセリアなどの100均でも、小さめの生地が販売されています。

準備するもの

  • ミシン・ミシン糸(手縫いの場合は、針・手縫い糸)
  • 裁ちばさみ
  • 糸切りばさみ
  • まち針(わが家は「仮止めクリップ」を使用)
  • アイロン・アイロン台(またはアイロンシート)
  • チャコペン(印付け用。気にならなければ、Bや2Bなどの柔らかめの鉛筆でも可)
  • 定規(またはメジャー)
元々、私が仕事で使用していた道具類を撮影していますが、100均でもひと通りそろう道具がほとんどです

ハンカチの素材に使う「ダブルガーゼ」って?

「ダブルガーゼ」は通気性や柔軟性、吸湿性に優れているため、医療用としても使われる、粗く二重織りにした織り方のやさしい生地のことを言います。

二重織りにしている分密度が高いので、肌にベトつかずさわやかな使い心地で、ふんわりと柔らかい肌触りは、赤ちゃん用や敏感肌の女性にも使用できる素材です。

わが家では、私が妊娠中に作っておいたハンカチを、娘は新生児の頃から使い続け、0歳の間は車の中など環境が変わって寝付けないときも、安心毛布のように握ると眠れる、お気に入りとして使っていました

作り方

  1. ダブルガーゼの生地に印付けをする
    ※四角い形のものを作る際に、型紙をわざわざ作るのが面倒な場合は、目安にしたいサイズの身のまわりのもので、そのまま型を取って作ることも。今回は、ぎゅって冊子を写真のように型紙代わりに使用して、印を付けました。印の外側1cmは縫い代になるので、それを考慮して余裕を持ったサイズの生地で、型を取ってください。

    ここでは冊子全部分に印付けをしなくてもOK。上辺を囲むように、コの字に印を付ける
    印に合わせ冊子を回転させ、横の辺も上辺と同じ長さに印を取り、正方形になるよう印を付ける

    ここで付けた印が、できあがりサイズの線になります。 ※できあがりは、18cm×18cmのハンカチになります

  2. 印をつけた外側1cmのところを裁断する。目見当での裁断が不安な人は、1cm外側の裁断する部分にも印をつける
    ※私は簡単な方法として、画像のように1cm幅の付箋を用意し、移動させながらその幅に沿って裁断しています

    付箋の幅をこのように目安にしながら、裁断していく
  3. タグの準備をする(タグは好みで付けなくてもOK)
    タグ用のリボンを6cmカットする(縫い代込み)
  4. 布地の材料の裁断が完了
    裁断完了。ガーゼハンカチ1枚分の材料です
  5. 生地を中表にして重ねる
    「中表に合わせる」というのは写真のように、2枚の生地を裏側を外に出して、表面同士を合わせること
  6. タグを付ける位置を決める
    タグの位置を確認し、印を付ける。私は、ハンカチの縫い代上部約1cmほど下に付けていますが、好みの位置でOK

    タグの位置が決まったら、端から5mmほどのところで縫い留める。タグは折り曲げた山の方が、ハンカチの内側になるように注意(画像参照)

    ズレが心配な場合は、ここでもマチ針などで留めて、縫ってください
    縫い留めました
  7. 2枚合わせた生地を、まち針で留める
    ※ここでは、仮止めクリップを使用している図。わが家では子どもと猫がいるため、できるだけ危なくないように、まち針代わりに愛用中

    Clover「仮止めクリップ ミニ(10個入り)」504円
  8. 後で表に返すための返し口を5~6cm程度残し、縫い始めと終わりを返し縫いして、端から1cmのできあがり線をぐるりと縫う
    ※表に返しやすいので、返し口は辺の途中を空けておくのがベター

    返し口は、後で手縫いで縫い合わせするので、表に返しやすく縫い合わせしやすい適度な広さを空ける
  9. 生地を裏返して表面を出したとき、四角がもたつかないように、4つある角を縫い目から2mmくらいのところで、斜めに裁断する
    >四角すべて裁断した状態
  10. 返し口から表にひっくり返す
    返し口が小さいと、少しひっくり返しにくいかもしれません
  11. 箸などの細長いものを利用して、四角をしっかり押し出し、目打ちや太目の針などで端も引っ張り出す
    ガーゼ生地は柔らかいので、先のとがった道具で押し出すときは、生地を傷めないよう注意
    裏返し完了
  12. アイロンで、裏返した縫い目を目打ちなどで、出しながらプレスする
    やらずに次の工程に行っても良いですが、アイロンを当てておくと縫いやすいです
  13. 返し口をまつり縫いで縫い留る
    それほど目立たないので、まつり縫いで留めてしまっていますが、気になる人は「はしごまつり縫い」で留めると、より縫い目が目立たなくなります
  14. 端から2~3mmの部分に、ぐるりと1周、端の部分をミシンをかけて完成!
    赤線部分をミシンで縫い押さえる
    贈り物にする場合などは、念のため完成してから、再度アイロンをあてると、ぐっとキレイな仕上がりに◎

このハンカチを使用する際の注意点

わが家では、保育園での食事用手口拭きにも使用していますが、ミルクの時期を過ぎて離乳食になってからは、かなり汚れが激しくなるので、繊維の間に汚れが染みこみやすいガーゼ素材は、特にカビが生えやすくなります。

できるだけすぐに洗って汚れを落とし、風通しの良いところに干して、乾かしてから洗濯すると、カビる頻度は減ります。

赤ちゃんから幼児期まで使えるガーゼハンカチ、愛情いっぱい込めて作ってあげてくださいね♪

この記事を書いたライター

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akkoさん

5歳のおてんば娘と、多趣味で自由人な旦那、野生0で甘えん坊な猫2匹暮らし。ぬいぐるみデザイナーとPCインストラクターの経験から、趣味兼実用で、お手軽で役立つモノ作りを趣味にしています。

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