2019.03.31 / 2021.08.17
新学期に向けて、園や学校の持ち物として欠かせない「雑巾(ぞうきん)」。100均やホームセンターで既製品が手に入りますが、使い古しのタオルや使わずじまいの粗品タオルで、簡単に手作りできます。所要時間5分!リサイクル・断捨離にもなりますよ◎
index目次
【1】「2枚重ね雑巾」の作り方(基本)
一般的な雑巾の作り方
フェイスタオルを半分に切って作ります。フェイスタオル1枚で、雑巾を2枚作ることができますよ。
- フェイスタオル(今回は約90cm×34.5cmサイズを使用)を用意し、長い辺を半分の長さに切る
フェイスタオルの長い辺を半分に折り、布切りばさみで切る 半分に切れた状態(半分に切って、2つに分けた一方だけを使う) - 先ほど切った辺と反対側の辺の端の、分厚くなっている部分を切り落とす(分厚い部分が残っていると、縫いにくいため)。下図の赤線に沿って切る
切れた状態 - 左右の切りっぱなしになっている辺と辺を合わせて、タオル地が中表になるように半分に折る
- 折り合わせた端を、縫い代5mm~1cmほどで縫う(下図の赤線が縫い線)
縫えた状態(わかりやすいように、水色の糸で縫っています) - 筒状になっているタオル地の、開いている口から手を入れてひっくり返し、タオル地を外表の状態にする
- 2枚のタオル地がキレイに重なるように整え、下図の星印から長方形の周囲と中央を、「×」印になるように縫う。赤線の矢印に沿って、長方形の周囲をぐるっと1周縫ったら、続けて星印の角から、対角線上にある角に向かって、斜めのラインになるように縫う
1つめの辺(長方形の長い方の辺)を縫い代5mm~1cmほどで縫う
1つめの長い辺の端まで縫えたら、ミシンの針がタオル地に刺さったままの状態で、「押さえ」を上げる。タオル地を時計回りに90°ぐるっと回し(下図の黄色矢印に沿って回す)、「押さえ」を下げて2つめの辺(長方形の短い辺)を縫う
2つめの辺が縫えたら、先ほどと同様にタオル地を回して、3つめ→4つめの辺を縫い進め、長方形の周囲をぐるっと1周縫って、縫い始めの星印のところまで戻ってくる
縫い始めの星印まで戻ってきたら、針がタオル地に刺さったままの状態で「押さえ」を上げる。タオル地を時計回りに135°ぐるっと回し(下図の黄色矢印に沿って回す)、対角線上の角と直線縫いできる状態に、タオル地の位置を調整後、「押さえ」を下げて角まで縫い、いったん糸を切る
縫えた状態 - 次に、先ほど角と角をつないで縫った縫い線と交差するように、残った角と角をつないで縫う(下図の青線が縫い線)
完成!
【2】「2枚重ね雑巾」の作り方
上記「【1】「2枚重ね雑巾」の作り方(基本)」をアレンジした作り方
- フェイスタオルを、長い辺で半分に切ったものを用意し、裏面を上に向けて置く
- 切りっぱなしになっている短い辺の端を、1cmほど内側に折ってまち針で留める
- 内側に折った辺を、向かい側の辺に重ね、タオル地を半分に折る
- 折り重ねたタオル地がズレないように気を付けて(適宜まち針で留める)、先ほどの作り方と同様に、長方形の周囲と中央を、「×」印になるように縫う。下図の星印から縫い始め、赤線の矢印に沿って、長方形の周囲をぐるっと1周縫い進め、縫い始めの星印まで縫い戻ってくる
- 続けて、星印の角から対角線上にある角に向かって、斜めのラインになるように縫う(下図の青線が縫い線)
完成!
【3】厚みのある「4枚重ね雑巾」の作り方
しっかりとした厚みのある雑巾の作り方
※フェイスタオル1枚で、雑巾を1枚作ることができます
- フェイスタオル(今回は約75cm×33cmサイズを使用)を用意し、タオル地の裏面を上に向けて、横長の向きで置く
- 長い辺の半分のライン(下図の赤直線)に向かって、左右の辺の端をそれぞれ内側に折る
折れた状態 このとき、折り合わせたタオルの両端の、縫い代(分厚い部分)同士が重ならないように注意する
厚みのあるタオルの場合は、縫代が分厚く縫いにくいため、あらかじめ縫い代部分を切り取っておくといい(今回は、かなり薄手のタオルを使用したため、縫代は切り落とさずに作りました)
縫い代が分厚い場合は、切り落としておく - 内側に折った部分がズレないように気を付けながら、さらに半分に折り重ねる
折れた状態 側面:4枚のタオル地が重なっている - 折り重ねたタオル地がズレないように気を付けて(適宜まち針で留める)、「2枚重ね雑巾(基本)」と同様に、長方形の周囲と中央を「×」印になるように縫う
完成!
タオル地が4枚重なり厚みがあるため、ミシンで縫う際は布送りが滞ったり、針が刺さりにくい場合も。タオル地の端は生地が固くなっているため、縫い代を少し大きく取り、内側の柔らかい部分を縫うなど調整すると、スムーズに縫い進めることが可能。
フェイスタオルを「3つ折り」にして縫えば、3枚重ねの雑巾を作ることもできます。(縫い方は「2枚重ね雑巾(基本)」と同じです。)
ちょっとアレンジ!
ちょっとしたアレンジが手軽にできるのも、ハンドメイドならでは!長方形の周囲を縫った後、中央部分はあえてカラフルな糸で、模様を描くように縫うことで、雑巾に「星」や「リボン」を表現することができます。


子どもの好きなマークや、子どもの名前を縫うのも良いですね。カタカナ文字なら、比較的簡単に縫うことができます。
上記ではミシンを使った作り方を紹介していますが、縫う部分は少ないので、手縫いでも負担なく作ることができます。縫い目もざっくりと粗めでOK!細かい点はあまり気にしないで、気軽にザクザクと縫い進めましょう!
年度始めの慌ただしいときに、手作りするのは面倒…、と気構えてしまいがちですが、いざ取り掛かってみると、案外簡単&短時間で作ることができますよ。ついつい捨ててしまっている使い古しタオルや、使わずじまいの粗品タオル。
断捨離も兼ねて、雑巾作りにトライしてみませんか?
この記事を書いたライター
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又多 実千恵さん
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手芸などのハンドメイドが大好きです。手軽・短時間・ローコストをモットーに、「手抜きアイデア」を模索しながら、物づくりを楽しんでいます。