/ 2021.08.17

新学期に向けて、園や学校の持ち物として欠かせない「雑巾(ぞうきん)」。100均やホームセンターで既製品が手に入りますが、使い古しのタオルや使わずじまいの粗品タオルで、簡単に手作りできます。所要時間5分!リサイクル・断捨離にもなりますよ◎

index目次

【1】「2枚重ね雑巾」の作り方(基本)

一般的な雑巾の作り方

フェイスタオルを半分に切って作ります。フェイスタオル1枚で、雑巾を2枚作ることができますよ。

  1. フェイスタオル(今回は約90cm×34.5cmサイズを使用)を用意し、長い辺を半分の長さに切る
    フェイスタオルの長い辺を半分に折り、布切りばさみで切る
    半分に切れた状態(半分に切って、2つに分けた一方だけを使う)
  2. 先ほど切った辺と反対側の辺の端の、分厚くなっている部分を切り落とす(分厚い部分が残っていると、縫いにくいため)。下図の赤線に沿って切る
    切れた状態
  3. 左右の切りっぱなしになっている辺と辺を合わせて、タオル地が中表になるように半分に折る
  4. 折り合わせた端を、縫い代5mm~1cmほどで縫う(下図の赤線が縫い線)
    縫えた状態(わかりやすいように、水色の糸で縫っています)
  5. 筒状になっているタオル地の、開いている口から手を入れてひっくり返し、タオル地を外表の状態にする
  6. 2枚のタオル地がキレイに重なるように整え、下図の星印から長方形の周囲と中央を、「×」印になるように縫う。赤線の矢印に沿って、長方形の周囲をぐるっと1周縫ったら、続けて星印の角から、対角線上にある角に向かって、斜めのラインになるように縫う1つめの辺(長方形の長い方の辺)を縫い代5mm~1cmほどで縫う1つめの長い辺の端まで縫えたら、ミシンの針がタオル地に刺さったままの状態で、「押さえ」を上げる。タオル地を時計回りに90°ぐるっと回し(下図の黄色矢印に沿って回す)、「押さえ」を下げて2つめの辺(長方形の短い辺)を縫う2つめの辺が縫えたら、先ほどと同様にタオル地を回して、3つめ→4つめの辺を縫い進め、長方形の周囲をぐるっと1周縫って、縫い始めの星印のところまで戻ってくる縫い始めの星印まで戻ってきたら、針がタオル地に刺さったままの状態で「押さえ」を上げる。タオル地を時計回りに135°ぐるっと回し(下図の黄色矢印に沿って回す)、対角線上の角と直線縫いできる状態に、タオル地の位置を調整後、「押さえ」を下げて角まで縫い、いったん糸を切る
    縫えた状態
  7. 次に、先ほど角と角をつないで縫った縫い線と交差するように、残った角と角をつないで縫う(下図の青線が縫い線)完成!

【2】「2枚重ね雑巾」の作り方

上記「【1】「2枚重ね雑巾」の作り方(基本)」をアレンジした作り方

  1. フェイスタオルを、長い辺で半分に切ったものを用意し、裏面を上に向けて置く
  2. 切りっぱなしになっている短い辺の端を、1cmほど内側に折ってまち針で留める
  3. 内側に折った辺を、向かい側の辺に重ね、タオル地を半分に折る
  4. 折り重ねたタオル地がズレないように気を付けて(適宜まち針で留める)、先ほどの作り方と同様に、長方形の周囲と中央を、「×」印になるように縫う。下図の星印から縫い始め、赤線の矢印に沿って、長方形の周囲をぐるっと1周縫い進め、縫い始めの星印まで縫い戻ってくる
  5. 続けて、星印の角から対角線上にある角に向かって、斜めのラインになるように縫う(下図の青線が縫い線)完成!

【3】厚みのある「4枚重ね雑巾」の作り方

しっかりとした厚みのある雑巾の作り方

※フェイスタオル1枚で、雑巾を1枚作ることができます

  1. フェイスタオル(今回は約75cm×33cmサイズを使用)を用意し、タオル地の裏面を上に向けて、横長の向きで置く
  2. 長い辺の半分のライン(下図の赤直線)に向かって、左右の辺の端をそれぞれ内側に折る
    折れた状態

    このとき、折り合わせたタオルの両端の、縫い代(分厚い部分)同士が重ならないように注意する厚みのあるタオルの場合は、縫代が分厚く縫いにくいため、あらかじめ縫い代部分を切り取っておくといい(今回は、かなり薄手のタオルを使用したため、縫代は切り落とさずに作りました)

    縫い代が分厚い場合は、切り落としておく
  3. 内側に折った部分がズレないように気を付けながら、さらに半分に折り重ねる
    折れた状態
    側面:4枚のタオル地が重なっている
  4. 折り重ねたタオル地がズレないように気を付けて(適宜まち針で留める)、「2枚重ね雑巾(基本)」と同様に、長方形の周囲と中央を「×」印になるように縫う完成!

タオル地が4枚重なり厚みがあるため、ミシンで縫う際は布送りが滞ったり、針が刺さりにくい場合も。タオル地の端は生地が固くなっているため、縫い代を少し大きく取り、内側の柔らかい部分を縫うなど調整すると、スムーズに縫い進めることが可能。

フェイスタオルを「3つ折り」にして縫えば、3枚重ねの雑巾を作ることもできます。(縫い方は「2枚重ね雑巾(基本)」と同じです。)

ちょっとアレンジ!

ちょっとしたアレンジが手軽にできるのも、ハンドメイドならでは!長方形の周囲を縫った後、中央部分はあえてカラフルな糸で、模様を描くように縫うことで、雑巾に「星」や「リボン」を表現することができます。

黄色い糸で、星模様に縫ったもの
赤い糸で、リボン模様に縫ったもの

子どもの好きなマークや、子どもの名前を縫うのも良いですね。カタカナ文字なら、比較的簡単に縫うことができます。

上記ではミシンを使った作り方を紹介していますが、縫う部分は少ないので、手縫いでも負担なく作ることができます。縫い目もざっくりと粗めでOK!細かい点はあまり気にしないで、気軽にザクザクと縫い進めましょう!

年度始めの慌ただしいときに、手作りするのは面倒…、と気構えてしまいがちですが、いざ取り掛かってみると、案外簡単&短時間で作ることができますよ。ついつい捨ててしまっている使い古しタオルや、使わずじまいの粗品タオル。

断捨離も兼ねて、雑巾作りにトライしてみませんか?

この記事を書いたライター

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又多 実千恵さん
プラチナライター

手芸などのハンドメイドが大好きです。手軽・短時間・ローコストをモットーに、「手抜きアイデア」を模索しながら、物づくりを楽しんでいます。

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