2019.04.30 / 2020.04.03
5月5日は「端午の節句(こどもの日)」です。「菖蒲湯」は日本で昔から親しまれてきた「和のアロマ」。四季折々、植物を役立てる日本の習慣のひとつ、菖蒲湯の由来や入り方について紹介します。
index目次
こどもの日の風習
「こどもの日」に「菖蒲湯」に入る風習があるのを知っていますか?こどもの日は、“男の子の節句”と呼ばれる「端午の節句」でもあります。端午の節句には、菖蒲湯につかって厄を落とし、柏餅やちまきを食べます。
菖蒲とは?
菖蒲はサトイモ科の植物です。普段よく見かける、紫色の花をつける花菖蒲はアヤメ科の植物で、菖蒲とは違う種類なので、菖蒲湯には使いません。
菖蒲湯に入る由来は?
端午の節句は、もともと厄払い行事として生まれました。季節の変わり目で体調を崩しやすい時期に、菖蒲の持つ強い香りが邪気払いに使われていました。
江戸時代には、端午の節句は男の子の行事として広まり、菖蒲湯は厄払いだけではなく、体をいたわり子どもの成長を祈るための行事となりました。
準備
菖蒲は5月5日が近づくと、スーパーなどで売られています。菖蒲とよもぎがセットになっていることも。2~3日保存するときは、濡れた新聞紙に包みポリ袋に入れて、冷蔵庫の野菜室で保管しましょう。
入り方
お湯に入れると、菖蒲の葉から香りが出ます。また、茎の部分に「血行促進・保温効果がある」と言われています。
- 購入した菖蒲をそのまま入れる
刀のような形をした菖蒲は、お風呂の中で子どものおもちゃとしても使えます。 - 刻んで入れる
菖蒲の葉を細かく刻んで、お茶パックなどに入れて、湯船にポイ。刻むことで、より菖蒲の香りと効能が楽しめます。 - 香りだけ楽しむ
浴槽に菖蒲を入れて、肌に直接触れることに抵抗がある人は、風呂桶にお湯を張り、その中に菖蒲を入れて、香りだけ楽しみましょう。
おすすめのアロマの香り
菖蒲の香りが苦手な人は、安眠・リラックス効果のある「ラベンダー」や、心と体を温めてくれる「マジョラム」の精油を、バスソルトなどに混ぜて、お風呂に入れるのも良いですよ。
菖蒲湯を楽しもう!
菖蒲には、血行促進や疲労回復の成分が含まれているそうです(※個人差があります)。また、菖蒲の香りには、心身のリラックス効果も。5月5日のこどもの日には、家族みんなで日本の風習でもある、菖蒲湯を楽しみましょう!
この記事を書いたライター
ライター一覧- yukikutsuさん
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2児のママ。ブライダルフラワーコーディネーターを経て、アロマテラピーインストラクターとして活動中。植物を通して「健やかで喜びのある暮らし」を提案しています。