子育てに自信のあるママなんて、どこにもいない!家庭教師・塾講師、東大生・早大生を育てた母であり、子育てセミナーを主催する楠本佳子さんに教わる連載コラム「能力をのばす子育て」。12回目は「才能より努力が大切」について。

能力がある子でも勉強をしないと

生徒に勉強を教えていると、私の言う説明がすぐに理解できる生徒と、なかなか理解できない生徒といろいろな子どもがいます。

教えるとすぐに理解して問題が解ける子どもはさぞかし成績がグングン伸びるのかと思い期待をしてしまうのですが、そうならない子どももたくさんいるのです。

なぜその後伸びてくれないのか?
答えは簡単明瞭。家で勉強してくれないからです。

能力があるのに、なぜ家で勉強しないのか、こちらからするともったいない気がするのです。

理解するのにも時間かかる。分からないことだらけ、でも必死で頑張っている子どももいます。

そんな中、なぜ能力ある子どもがそれを伸ばそうとしないのでしょう。子どもには、面倒で仕方ないのかもしれません。でも、能力を持っている子どもの成績が落ちていき、他の子どもたちに追い抜かされていく状態を見るのは何とも言いようがありません。

成績が落ち始めたら子どもも親も気が付きますが、それから勉強を始めるのは大変で、非常に苦痛になります。

やはり、勉強の習慣をつけるかつけないかが重要。

「面倒だ、やる気がない」など関係なく勉強できれば、どんなにいいでしょう。

それは中学受験のための勉強であったり高校・大学受験のための勉強であったりしてはいけません。もちろん目標を持つのはいいのですが、受験のためだけの勉強となると受験が終わると全くしなくなる子どももいます。

大人でも自然に勉強はしている

勉強は常にするもの。仕事を始めても、勉強し続けなければいけません。一生涯勉強は続けていくものです。それは算数国語という教科にはならないかもしれません。

大人になってからでも、みんなが使っている言葉で知らない言葉があったら、調べようとするし必要とあれば覚えるでしょう。それも勉強なのです。

勉強と言うと特別に何か机に向かってガリガリガリガリしなくてはいけないと思い込んでいるかもしれませんが、日常やっていることなのです。あなたも知らないことがあれば「それ何?」って聞くと思います。

会社に入れば資格試験を受けなくてはいけなかったり、仕事の内容をもっと詳しく勉強しなくてはいけなかったりと勉強は続きます。

勉強する習慣を子どものときから身に付けていると、身に付いていない人と比べて楽になります。

歳をとればとるほどその差は広がるばかり。

子どもを机に

せっかくある子どもの能力を伸ばすためにも、家で勉強する習慣をつけてほしいのです。能力のある子が勉強しないために成績が悪く、いい学校に行けないのは見ていて、とてももったいない感じがします。

勉強というと言葉が悪いかもしれません。

何かを調べたくて、何かを知りたくて机に向かう。

小学校から当たり前のように家で机に向かい、勉強する癖のついている子どもは苦痛に思いません。

今まで、家でそんなに勉強しなくても成績がよかった子どもが高校生になると、さすがに勉強しなくてはいけないと自覚します。

でも、家で机に向かうことができない。30分もすれば、寝始める、漫画を読みだす、ゲームをしだすという子がたくさんいます。

小学校入学前からでも机に向かい、

10分でもいいから鉛筆を持つ

という習慣をつけてみてはいかがでしょうか。

教えてくれたのは

楠本佳子さん

こどもみらい塾(岡山)」塾長。自身の子育てや教育経験を活かし、ママを対象としたセミナーや個別相談も行っている。著作に「12歳までに勉強ぐせをつけるお母さんの習慣」

/ 2017.09.25