女性管理職が3割なら、主夫も3割に!壮大な野望の元に集まったフツーの主夫たちが語る「秘密結社主夫の友コラム~ぼくらの言い分~」。今回は、5人家族のパパで広島支社長の北佳弘さんが「主夫は育児も家事も完璧に出来る説」について語ります。

こんにちは。秘密結社「主夫の友」広島支社長の北佳弘です。穏やかな瀬戸内海を望む広島県で、1歳年上の看護師の妻と、長男(小5)、次男(小4)、三男(3歳)の5人家族、賑やかな日々を過ごしています。

三男のイヤイヤ期の嵐が過ぎ去る日を切望しながら、今回は受容についてのお話しです。

魚捌けませんけど、なにか?

たまに、主夫だから凄いと思われる変な重圧があります。

ぼく専業主夫です

え? 料理や子どものお世話を全部しているの? すごいですね!

主夫にはよくある会話です。

秘密結社のほとんどのメンバーが似た考えだと思いますが、主夫は自分で自分を「イクメン」だとか「凄い」と思ったことはありません。

“主婦”と違い、“主夫”はまだまだ特殊な存在に周りからは見られがち(笑)理由がないと名乗ってはいけない職業だと思わされます。

皆さんにとって主夫のイメージはどうでしょう。

子育てに積極的で優しくて爽やか?
料理も家事もテキパキ何でも出来る
だから、主夫になったんでしょ?でしょ!

主夫凄いね!という裏に、そんな心の声が聞こえてきてプレッシャーを感じることがあります。

ないないない!

そんなドラマの主人公のような完璧人間ではないんです。実際の主夫はもっと泥臭いんですよ。

当たり前は、当たり前じゃなかった

奥さんには働かず家に居て欲しい。俺が家長として家族を養うべき

仕事から帰ると料理が出来ていてお風呂も準備されている

学生時代の僕は、実は亭主関白な考えをしていました。そんな僕が専業主夫になったのは、長い付き合いをしてきた妻との信頼関係と、子育てに関する価値観が関係しています。

当時の僕は「幼いうちは子どもは親が育てるべきで保育園に入れることは可哀そう」と考えていました。サラリーマンの父親と、専業主婦の母親に育てられ、とても温かい家庭に感じていたため、その環境が理想の家庭像になっていました。

ところが、妻は両親が共働きで保育園に通い祖父母達にも育てられていました。長男が産まれ新しい家庭を築くとき、育った環境による価値観の相違から何度も衝突しました。

僕が感じていた「当たり前の家庭」は、実は当たり前ではなかったのです。

最終的には、子どもを保育園に預けたくない僕の主張と、あまり仕事にブランクをあけたくない妻の気持ちから、僕が主に育児家事を担うと夫婦で決めました。可愛い息子の日々の成長をもっと見たい気持ちも大きかったです。

自分の都合を許せば子育てはラクになる

子育てでは、自分を受け入れる判断基準がとても重要だと感じます。専業主夫になった一番の理由「保育園は可哀そう」という考えですが、実は三男は一歳半から保育園に通っています。

今の僕は男性育児の壁を解消するため、法人を立ち上げ社会的活動をしています。妻の育休復帰後、三男の子育てをしながら活動も出来るだろうと思っていました。甘かったです・・・。

僕が自由に出かけられるのは、妻の夜勤明け。眠いのに子どもを任せる申し訳なさや、妻自身の体力の限界から、夫婦喧嘩も増えました。このままでは、他所の家庭を支援する前に、うちの家庭が潰れてしまう。

いつしか「保育園に預けたい」と心に思う自分が居ることに、びっくりしました。価値観なんて自分の都合や環境で案外簡単に変えられちゃうものです。

ここ1年間、三男のイヤイヤ期にかなり参っています。「やっぱり寂しいから主張しているのかな?」保育園に入れることに納得した一方で、日々の子育ての葛藤は続いています。

これが正しい、この道しかないと思い込むと、子育ては大変でしんどいという気持ちが膨れ上がります。気持ちのゆとりが大切ですね。頭では分かっているのですが、それでも気持ちの葛藤が起こるのが親心でしょうか。

この記事を書いたライター

ライター一覧 arrow-right
秘密結社 主夫の友さん

女性管理職が3割なら、主夫も3割に!壮大な野望の元に集まったフツーの主夫たちが語る、今、思うコトをリアルに発信。

秘密結社 主夫の友さんの記事一覧 v-right