2019.07.10
二人目を妊娠したら、下の子がやきもちをやいたり、赤ちゃん返りをするように。こんなとき、どうしたらいい?ママが妊娠中に「上の子に見られる変化」と「そのケアのしかた」について紹介します。
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うれしさと不安で複雑な気持ちに
ママが二人目を妊娠すると、上の子はうれしさと不安で複雑な気持ちになります。弟か妹ができることを楽しみにしている子もいれば、ママが取られてしまうのではないかと不安になる子もいます。
下の子が生まれる前から、やきもちをやいたり、赤ちゃん返りをしたりと、ママを困らせる行動を取ることも。今回は、ママが妊娠中に「上の子に見られる変化」と「そのケアのしかた」についてお話します。
妊娠中に上の子に見られる変化とそのケアのしかた
1.すぐに甘えてくる
- 「抱っこして」と言う回数が増える
- 後追いをしたり、ベタベタしてきて離れようとしない
- やたらと「おっぱい」をせがむようになる
上の子は、生まれてくる赤ちゃんにママを取られてしまうのではないかと不安でいっぱい。このため、いつもママのそばにいたいと思う気持ちが、このような行動に表れるのです。
ママのおなかが大きくなってきても、かまわず「抱っこして」と言われると辛いですよね。また、つわりがひどいときや疲れているときは、そばにまとわりつかれるとうっとおしく感じることもあるでしょう。
そんなときは無理をせず、イスに座って上の子をひざの上に乗せてあげるなどで対応しましょう。これなら、体への負担を減らせますね。
「どうしても体がだるくてしんどい」という場合は、とっておきの方法があります。それは、「ぎゅ~」っとハグをしてあげること。たったこれだけでも効果があります。
それでもまだ甘えてくるときは、ママが困っていることを正直に伝えましょう。
「ママはいまとても疲れていて抱っこができないの。ごめんね」と気持ちを込めて謝るか、「少し休めば回復するから30分待っててもらえると助かるな」とお願いしてみます。
正直に伝えることで、理解してもらいやすくなるでしょう。
2.急にわがままになる
- 今までできていたことを自分でやらずに「ママやって!」と言ってくる
- ママが困りそうなことをわざとやる
- 言うことをきかなくなる
上の子がいちいち反発してくると、ママもイラッとしてつい怒ってしまいがち。でも、ここで厳しく接すると、さらに反発されてしまうことも。
ママは「あ~またなんかやってるな」くらいの気持ちで、さらっと受け流しましょう。
「ママはそういうことをするあなたも大好きよ」と親の愛情を伝えてあげてください。ママに愛されていると思うと、自然にわがままな行動もなくなっていきます。
3.やきもちをやく
- 「弟(妹)なんていらない」「赤ちゃんなんてキライ」と言う
- よその赤ちゃんを見ると不機嫌になったり、テレビなどに出てくる赤ちゃんを見ようとしない
待望の二人目が誕生するというのに、上の子にこんな態度を取られたら、本当に悲しくなりますよね。でも、子どもは本意で言っているわけではありません。
このような態度を示す裏には、「弟(妹)ができることに戸惑っている」という気持ちが隠れています。その気持ちをくみ取ってあげましょう。
「弟(妹)ができるのが不安なんだね」「なんだか心配になっちゃったんだね」と共感することで、気持ちが落ち着いてきます。
4.夜泣き、おもらし、おねしょをする
- 精神的な不安から夜泣きをする
- おもらしやおねしょをするようになる
急に夜泣きが増えてくると、ママとしては心配ですよね。夜に何度も起こされるのは本当に辛いこと。おもらしやおねしょも、失敗されると「なんでできないのよ」と叱ってしまうこともあるでしょう。
でも、ちょっと見方を変えて、「上の子も不安なんだ」と捉えてみませんか?
「失敗しちゃうこともあるよね」「大丈夫だよ」と寄り添って、上の子の不安を取り除いてあげましょう。
これらが上の子にみられる主な変化ですが、そのほとんどが下の子が生まれることによる「不安」や「戸惑い」から起こっているものであることがわかります。
ママにできることは、上の子の不安を少しでも減らしてあげること。温かく下の子を迎え入れることができるように、上の子を見守ってあげましょう。
この記事を書いたライター
ライター一覧- 佐藤麻依子さん
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大学院3年生と大学2年生の男児2人の母。子育て&中学受験カウンセラー歴18年。「子育て3ステップ会話法®」を考案。著書『男の子のための魔法のこえかけ 3ステップしつけ法』。独自のコーチング講座や子育て心理学協会の「ココロ貯金®」講座を提供。イヤイヤ期・思春期・反抗期・受験期の悩みを解決します!