昨今では4・5歳児のお昼寝を取りやめている保育園も出てきているようですが、5歳児でもお昼寝のある保育園がまだ多いのが現状。そうなると夜に寝てくれなくてママは困ってしまいますよね。そんなときの対策を乳幼児睡眠コンサルタントが解説します。

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そもそもお昼寝はいつまで必要?

お昼寝が必要なくなるタイミングには個人差がありますが、おおよそ3歳から4歳の間になくなっていきます。1日のトータルの睡眠時間の目安は、3歳で11~14時間4~5歳で10~13時間程度です。

保育園に通っているとお昼寝の時間が2時間~2時間半程度設けられているところがほとんどかと思います。そして5歳になってもお昼寝の時間はなくならないことが多いですよね。

体力的にもうお昼寝が必要なければ、休日はお昼寝をやめてもOKです。お昼寝をしなかった日は平日よりも早く寝かせてあげるようにしましょう。

体力が有り余っている場合の対策

体力が有り余って夜寝る時間が遅くなってしまうと、ママが家事をする時間や1人時間、夫婦でゆっくりする時間が削られてしまいますよね。

また、遅寝が習慣づいてしまうと、小学校に上がってから朝起きられなくて遅刻をしたり、授業中に居眠りをしてしまったりする原因になってしまいます。できるだけ早寝早起きを習慣づけるための対策をお伝えします。

1.先生にお願いする

これはベーシックな対策でありながら、結構難しいところではあります。保育園の先生たちもお昼寝をさせている間に連絡帳を書いたり、事務連絡をしたり、休憩を取ったり…と保育園の運営上必要があってお昼寝の時間を設けているはず。

そのため、特定の子を早めに起こす対応は難しいことが多いのではないかと思います。ただ、悩んでいるのであれば相談してみるのも手ではあります。対応可能な保育園であれば、早めに起こしてくれる可能性もあります。

2.帰り道に体力を使わせる

保育園にお迎えに行った帰り道に体力を消耗させる作戦です。「30分だけだよ!」と言い聞かせて公園に寄ってみたり、階段を上り下りさせてみたり、自転車で送迎している人ならば子どもは走らせたりして、有り余っている体力を使わせるのも1つの手です。

3.家で体を使って遊べるものを用意する

帰宅後、ご飯を食べてテレビを見て…という生活だとなかなか眠くなりにくいので、ご飯を食べた後も体を動かして遊べるようなバランスボールやトランポリンなどを用意して遊ばせてみましょう。庭や屋上がある方は縄跳びやフラフープなども良いですね。

4.お風呂で遊ぶ

水の中はとっても体力を使います。水遊び兼ねて、ママと一緒にお風呂で潜って遊んでみたり、湯船の中で宝探しをしてみたりするのも良いでしょう。たまには水着を着てゴーグルを装着してプールごっこしてみるのも楽しいですよね。

眠りに入りやすくするコツ

人が夜になると眠くなるのにはメラトニンというホルモンが影響しています。メラトニンは別名睡眠ホルモンとも呼ばれており、夜になると分泌が増えてきて、自然な眠りに導いてくれます。

このメラトニンは暗くなることによって分泌が増えるので、いつまでも煌々(こうこう)と電気のついた中で過ごしているとうまく分泌されず、眠くなりづらくなってしまいます。

お風呂からあがったあとは間接照明など暖色系の明かりの中で、少し薄暗くして過ごすことによって自然と眠りに入りやすくしてくれる効果があります。

また、お風呂で温まることには体を眠りの準備に入らせる効果があります。お湯の温度は38~40度のぬるめがベスト。熱すぎるお湯は反対に覚醒させてしまうので気を付けてくださいね。

入浴から1時間後くらいにはお布団に入ることによって寝つきやすくなりますので、試してみてくださいね。

この記事を書いたライター

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ねんねママさん

乳幼児睡眠コンサルタント(CISA/米国IPHI資格)。個別コンサルテーションやねんね講座の他、運営する「寝かしつけ強化クラス」では月間200問以上の睡眠に関する質問回答を行っている。日本初の乳幼児睡眠を専門に学べるYouTube「寝かしつけ専門学校 ねんねママちゃんねる」を立ち上げ、運営。その他にもInstagramやVoicyなどのSNSでも寝かしつけに悩む親向けの情報を発信中

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