/ 2020.02.06

「キャロットラペ」の「ラペ」は、フランス語で本来「おろす」という意味。おろすことで味が馴染みやすくなり、繊維を損なわずに、ふわっとした仕上がりになります。

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10~12月に旬を迎え、1年を通して流通しているニンジンは、緑黄色野菜の代表。体内で「ビタミンA」に変わる「β-カロテン」が豊富です。

離乳食初期から与えることができる食材

加熱しやすく甘みがあるので、離乳食向きの食材ですね。始めからみじん切りやペーストするよりも、1~2cm厚さの輪切りを加熱してから切る方が扱いやすいです。

左から離乳食初期(ゴックン期)、離乳食中期(モグモグ期)、離乳食後期(カミカミ期)

離乳食初期・ゴックン期(5~6カ月頃)

ペースト~細かいみじん切りで。

離乳食中期・モグモグ期(7~8カ月頃)

2~3mm角くらいの角切りにする。

離乳食後期・カミカミ期(9~11カ月頃)

4~5mm角くらいの角切りにする。

「キャロットラペ」を作るときのポイント

キャロットラペを作るうえで大切なのは、「食感」だと思います。ふわっとした仕上がりが好きなのか、シャキシャキした食感が好きなのか。違いは切り方にあります。

ふわっとしているけれど、切り口がギザギザして太さはある程度そろっているのに、不ぞろいに仕上がるのは“しりしり器”。チーズグレーターでも同様に仕上がります。

普通のスライサーだと、スパッとまっすぐ美しくカットされます。シャキシャキした食感が好きな人にイチオシです。

包丁で細切りにする場合は、細すぎるとすぐにヘタってしまうので、ある程度厚みがあった方が良いと思います。 今回はふわっと仕上がる“しりしり器”で作る、キャロットラペを紹介します。

作り方

材料 2人分
ニンジン
1本(約200g)
ピスタチオ
10粒
ドレッシング
粒マスタード
小さじ1
メープルシロップ、または砂糖
小さじ1
小さじ1/3~1/2
白ワインビネガー
大さじ1
エクストラバージンオリーブオイル
大さじ2
作り方
所要時間10
STEP1
ニンジンの皮をむいて、しりしり器またはチーズグレーターの粗い面でおろす
※スライサーや包丁で細切りにしてもOK
STEP2
ボウルに粒マスタード、メープルシロップ、塩を入れ、白ワインビネガーを少しずつ混ぜながら加える
STEP3
泡立て器で混ぜながら、オリーブオイルを少しずつ加える

オイルを少しずつ加えてしっかり混ぜる、という作業を繰り返しながら作ると、分離せずきちんと混ざります◎
STEP4
ピスタチオを粗く刻む
STEP5
ボウルに軽く絞ったニンジン、刻んだピスタチオ、3のドレッシングを入れ、ざっくりと和える

ニンジンは手で軽く水気を絞ってから加えると、余分な水分のないふわっとした仕上がりになります♪
STEP4
完成

この記事を書いたライター

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田村佳奈子さん

フードスタイリスト、フードコーディネーター、フードアナリスト。Web、雑誌、ドラマなどのレシピ開発やスタイリング、フードコーディネーターとして活動中。

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