何かとあげる機会の多いプレゼント。気が付くと、部屋がおもちゃであふれかえっているなんていうことはありませんか?これでは物の有難みがわからなくなってしまうのではと心配になることも。そうならないように気をつけるべきポイントとは?

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クリスマスや誕生日など、子どもにプレゼントをあげる機会はたくさんありますよね。このような特別な日ではなくても、子どもにせがまれてつい買ってしまい、気が付くと部屋がおもちゃでいっぱいなんていうことも。

「もしかしてプレゼントをあげすぎかも」と、プレゼントの与え方が気になったことはありませんか?

今回は、プレゼントを与えるときに気をつけたいことや、どのような与え方が効果的なのかについて紹介します。

プレゼントの効果的な与え方

プレゼントは、「与えるとき」を決めておきましょう。

欲しがるたびに与えるのではなく、たとえば、クリスマスや年末年始、誕生日などの特別な日にだけ与えるようにします。

プレゼントを日常的に与えてしまうと、もらえるのが当たり前となり、有難みを感じることができません。プレゼントの与えすぎは、物を大事にしなくなる原因となることも。

あらかじめ与える日を決めておくことで、プレゼントの与えすぎを防ぐことができます。

どうしても欲しがるときは?

プレゼントを与えるときを決めたとしても、子どもがどうしても欲しがる場合があります。

そんなときは、「今は買えないから○○まで待とうね」とか、「パパに相談してみるね」などと伝えて、子どもにガマンしてもらいましょう。

ガマンする経験を積むことは、自分の欲求をコントロールする訓練になります。また、「どんなに欲しくても、あきめなければならないときがある」ということも学べます。

とはいえ、「そんなことをしたら子どもに悲しい思いをさせてしまうのでは」と心配になることもあるでしょう。

しかし、プレゼントをもらうまで待っている時間は、子どもにとってワクワクする貴重な時間です。

「どんなものがもらえるかな」「もらったらどうやって遊ぼうかな」と、プレゼントに対する期待がふくらみ、手に入れたときの感動も大きくなります。このような気持ちを持つことが、物を大切にする心を育んでいくのです。

ごほうびとして与えないようにする

お手伝いや習い事の練習など、何かをさせるためのごほうびとしてプレゼントを与えるのは控えましょう。

なぜなら、子どもはそのごほうびをもらうためだけに行動するようになり、ごほうびがもらえなくなると、その行動をしなくなってしまうからです。物で釣る方法は、期待するほどの効果はなく、長続きもしないのです。

プレゼントを与えたあとに大切なこと

プレゼントは、「与えるとき」を決めるのも大切ですが、「与えたあと」も大切です。

子どもが小さいうちは、ただ「与えておしまい」ではなく、「親子で一緒に遊べるもの」を選ぶのがよいでしょう。これによって、親子のコミュニケーションを深めることができます。

子どもに喜んでもらおうと思えばこそ、ついたくさん与えてしまいがちなプレゼント。

与えるときは、子どもに「プレゼントは価値のある特別なもの」という認識をもってもらえるように与えていけるといいですね。

この記事を書いたライター

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佐藤麻依子さん

大学院3年生と大学2年生の男児2人の母。子育て&中学受験カウンセラー歴18年。「子育て3ステップ会話法®」を考案。著書『男の子のための魔法のこえかけ 3ステップしつけ法』。独自のコーチング講座や子育て心理学協会の「ココロ貯金®」講座を提供。イヤイヤ期・思春期・反抗期・受験期の悩みを解決します!

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