/ 2020.03.11

「働くママ」を応援するぎゅってでは、これまで「ママの転職」についていくつか取材してきました。人材サービス3社が協業して発足したプロジェクト「ActivateHR」の興味深い取り組みについて調査してみます。

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「週5×フルタイム」以外の働き方がさらに浸透

8月に、人材サービス3社が協業して、「時短」をはじめとする多様な働き方が当たり前になる社会を目指し、多様な人材の活躍を企業側へ促していという、力強いニュースが。

この「ActivateHR」プロジェクトで協業する会社・サービス名は

ライバル関係にある3社が協業した理由は「週5×フルタイム以外の働き方をしたい」「家や会社以外の場所で仕事したい」「複数の仕事をバランスよく掛け持ちたい」などと考える人が増えているのに対し、受け入れ企業側は「週5×フルタイムが大前提」「時短で働く人はオペレーションやサポート業務」「同じ場所に出社し顔を見て働くのが基本」という認識がまだ強い。その垣根を3社で取っ払うことで、働く個人も企業もハッピーに、ともに成長していこうという目的のようです。

実際に「時短×ハイスキル人材」の活用に「興味がある」と答えている企業はまだ39%。

「根本にあるのは“受け入れてみたいけれど、前例がなく不安”という企業側の心理的な壁で、マインド変化が進めば、制度の整備は一気に進んでいくのだと思います。」

「ActivateHR」資料より

働く時間も場所も自由なのに、業績アップ

9月19日には、「ActivateHR」プロジェクトの第1弾イベントを実施。

基調講演をする合同会社YUGAKUDOの田口光さん

多様な働き方の社員が活躍する企業の人事担当者が登壇しました。

なかでも興味深かったのは「サイボウズ」。同社では、働く時間も働く場所も「自由」。なんと勤務時間内に副業もOK。

その代わり義務づけているのが「スケジュールの公表」でした。収入は本人との直接の話し合いを経て決められる(!)そう。

離職率は5%を切り、売上も上がっているという同社の実績に、企業の人事担当者たちも興味深く聞き入っていました。

サイボウズのほかに、新卒オファー型サービス「オファーボックス」を運営する「i-plug」、「ママリ」を運営する「コネヒト」でも「週5×フルタイム以外の働き方」をはじめとする多様な働き方が浸透中。現場の理解も大きいと話します。

ママに限らず「働きやすい会社」は、あらゆる立場の社員にとってもウェルカムなもの。もし転職を考える際は、柔軟な働き方を認めているかや、制度が実際に活用されているかどうかをチェックしたいものですね。

今後も「ActivateHR」プロジェクトによる企業のマインド変化に注目です。

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