2019.11.03
「寝る前にスマホを見ていると眠れなくなる」なんとなくは知っていながら、ついついやっちゃいますよね。そもそもなんで眠れなくなるの?という疑問も解説しつつどうしても使ってしまうときに役立つテクニックを乳幼児睡眠コンサルタントが紹介します。
なぜ寝る前や寝かしつけ時にスマホを見ると良くないの?
これは人が眠くなる仕組みに関係しています。私たちの体では、夜になるとメラトニンというホルモンが分泌され、それによって自然と眠りにつくことができるようになるのです。
しかしこのホルモン、夜になっても明るいところにいると分泌が少なくなります。そしてiPhoneなどのスマートフォンから発されるブルーライトもそのメラトニンの分泌を減らしてしまう原因のひとつ。
子どもが夜にブルーライトを浴びることでメラトニンの分泌が減り、体は疲れているのに眠くならないという状態が起こり、睡眠不足・睡眠の質の低下・夜泣き・寝つきが悪いなどの睡眠トラブルにつながります。
どうしてもスマホを使いたい人に
睡眠コンサルを受けていただくクライアント様に「授乳アプリをつけているので、どうしても携帯を使いたいんです」といったようなことを言われることがあります。
まず第一にお伝えしているのは、「寝る前や寝かしつけのときだけは大体の記憶で記録お願いしたいです。」ということなのですが、そこはそれぞれの方針や事情があるかと思います。
そんな、どうしても携帯が必要な人に伝えているポイントが以下の3つです。
- 画面を極限まで暗くする(iPhoneの場合)
- Night Shiftを設定する(iPhoneの場合)
- ブルーライトフィルムを導入する
ひとつずつ解説していきます。
1.画面を極限まで暗くする(iPhoneの場合)
通常のiphoneの明るさ設定画面でできる暗さの調整って、実は最も暗い状態ではないんです。
極限まで暗くする手順はこちら



画面が拡大されるので3本指で3回、トリプルタッチをします。
これで設定は完了です。毎回この設定をするのは大変なので、ショートカットに登録しておくと便利です。
ショートカットへの登録方法
あとはホームボタンを3回タップするだけで、いつでもこの設定を呼び出すことができます。
2.Night Shiftを設定する(iPhoneの場合)
ブルーライトを減らして暖かい色に画面を変化させる「Night Shift」モードの活用も便利です。
手順はこちら



ブルーライトフィルムを導入する
ブルーライトをカットするブルーライトフィルムを夜の間だけでもつけるようにしてください。家電量販店やAmazon・楽天などでいろいろな種類があります!
※ブルーライトフィルムをつけたまま屋外に出ると、画面が見づらいなどの弊害があるため、家の中で夜間だけでもつけるのがおすすめです
できる範囲で工夫を
あくまで基本的には寝る前や寝かしつけ時、そして子どもが寝た後の寝室ではスマホは使用しないのがおすすめです。
ですが、どうしてもそれは現実的ではない…!という場合、できる範囲で工夫をしてください。睡眠コンサルティングでは、ママの気持ちを最優先で話しをさせていただいています。
ママの気持ちを軽くして、家族全体を明るくするためにアドバイスしているのに、それでママが不満を持ったり嫌な気持ちになってしまっては本末転倒だからです。
だから、無理して全部全部やらなきゃ!ではなく、できる範囲で工夫を。「無理をしない」って子育てにおいてすごーく大事だと私は思っています。
この記事を書いたライター
ライター一覧- ねんねママさん
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乳幼児睡眠コンサルタント(CISA/米国IPHI資格)。個別コンサルテーションやねんね講座の他、運営する「寝かしつけ強化クラス」では月間200問以上の睡眠に関する質問回答を行っている。日本初の乳幼児睡眠を専門に学べるYouTube「寝かしつけ専門学校 ねんねママちゃんねる」を立ち上げ、運営。その他にもInstagramやVoicyなどのSNSでも寝かしつけに悩む親向けの情報を発信中