家事に子育て、仕事…目が回るほど忙しい毎日も、労いや気遣いの一言で報われたり、ちょっとした気分転換でまた頑張ろうという気持ちになれたりするものですよね。身近なプチ贅沢で気分転換、いつもより少しゴージャスなご褒美パンはいかがでしょうか?

File 4. 葛西「Gonno bakery market」

子育て・家事・仕事に忙しい毎日、特に夏休みはイロイロと…ありましたよね。

「仕事」にはちょっぴり夏休みがありますが「子育て」と「家事」の主婦業は休みなし。暑さの方は例年より少しマシでしたが、バテ気味という方も多かったのではないでしょうか。

夏のお疲れは、パン屋さんのカフェで癒しませんか?丁度まもなくやってくる今年2回目の「主婦休みの日」(*)、この日くらいは、気持ちと時間に余裕を持ってゆったりと過ごしたいものです。

そんなひと時におすすめしたいのが、葛西の「Gonno bakery market(ゴンノベーカリーマーケット)」、ベーカリーで焼き上げたパンにぴったりのデリやお料理で、至福の時が過ごせます。

白壁に黒字が印象的なオシャレなロゴ、混雑時に店頭に溢れる自転車が地元の方々に愛されていることを物語ります。

東京メトロ東西線の葛西と言えば、都心へのアクセスの良さに加え、子育て環境が良いことから、最近若い世代が集う街。周囲には多くの集合住宅も存在します。若い世代が集まる街には、流行が根付きやすいと前回も申し上げましたが、「Gonno bakery market」のようにオープンから5年以上が経過したいまも賑い続けるお店には、扱っている商品が流行しているものだから、だけではない理由が必ずあるものです。それがこの3点だと、私は思っています。

  1. 来店客の属性をイメージしたお店作り
  2. インパクトのある目玉商品
  3. 次への期待を高める仕掛け作り

「半径2キロ」を意識した空間づくり、商品づくり

「半径2キロ」が、一般的にパン屋さんの商圏とされています。つまり、お店を中心点にして、コンパスで円を描いた地域が自分のお店にパンを買いに来てくれる人々が住んでいるところ、ということを意味しています。

雑誌に載ったり、テレビに出たりすれば、一時的にはお客さんは遠方からも来るかもしれませんが、日々の糧としてのパンを買い求めてくれるのは「半径2キロ」に暮らす人であるというのは真理かもしれません。そして実際に、近隣のお客さんが利用するお店が続いているように見えます。

子育て世代もウェルカム、そんな姿勢があらわれています。

子育てファミリーが多い葛西でパン屋を営むなら、どんなパンが必要とされる?「Gonno bakery market」が出した答えは、きれいなクープが入ったハード系と一緒に並んでいる、とてもキュートなくまさん型のパンなのかもしれません。

そして、決して広いとは言えないお店に設けられたキッズスペースにも地域特性へのお店の対応と気遣い、さらにはこの地でパン屋を営んでいくというお店の心意気を感じさせます。

「食べて欲しい」もちゃんと主張

小さな子どもも食べやすい食パンや菓子パンが人気、お昼時には多種の焼き込み惣菜パンや調理パンを目当てにたくさんのお客さんが訪れる「Gonno bakery market」ですが、決して求められるものを売っているだけではありません。

お店の真ん中に、パン屋さんにお客さんが一番多く訪れるであろう昼時に焼きあがって鎮座するのは「ロデブ」という、まだ一般的には馴染みのない商品です。

焼きたてに出会い、迷わずまるごと購入した抹茶と大納言のロデブ

ロデブは生地の加水率が非常に高く、生地がまとまりにくいため、製造には高い技術力が求められます。

焼きあがったロデブは中がとてもしっとりとして、日本人向きとも言えるのではないかと思うのですが、見た目がゴツゴツしていることと、こうしたパンは大きく焼いた方が美味しいため大型であることから、初めて買うには勇気の要るパンかもしれません。

が、「Gonno bakery market」では開店当初からカットして袋詰めにするなど工夫して店頭に並べています。

いまではこれを求めに来るお客さんもいるほどの目玉商品です。曜日限定のバリエーションも含めて3種ほどありますので、であったら是非ゲットしてみていただきたい一品です。

なにが出てくる?の高揚感がリピート客を作るお店

繰り返しになりますが、店舗としては決して大きくはありません。食パンは天井から吊るされた棚に並べ、陳列台には、少数を見本のように出し、こまめに補給する形式で多種を置けるようにしています。

カフェも決して広くはない空間に20席を設けているので、時々ネット上で「狭い」と苦言を呈している人がいるのを見かけることもあります。

けれど、そのカフェは開店当時にはなく、途中で出来ました。季節ごとに旬の食材を使ったり、イベントに合わせた商品が出たり、私にとって毎日行ける場所にはありませんが、次はどんなことをやっているだろうと期待させてくれるなにかがあるのです。きっと常連の皆さんも、そんな気持ちでついつい覗きに行ってしまうののではないでしょうか。

目移りしてしまってなかなかオーダーが出来なそう?!

今回冒頭でおすすめしたカフェは、連日満席続きも納得の魅力的なメニューばかり。とりあえず年3回の「主婦休みの日」で3種は制覇したいですね。カフェはモーニングがAM7:00~10:30、ランチが11:00~15:00(LO14:30)、カフェタイムが15:00~18:00(LO17:30)となります。

まずは9月25日、あと1週間と少しです!

店名 Gonno bakery market(ゴンノベーカリーマーケット)
所在地 東京都江戸川区中葛西4-20-4 牧野第一ビル 1F
電話番号 03-6312-4179
営業時間 7:00~18:00
定休日 日曜日、祝日

(*)「主婦休みの日」(1、5、9月の25日、年3回)は、「主婦の元気がニッポンの元気になれば!」という想いから、女性のための生活情報紙を発行するサンケイリビング新聞社が日本記念日協会に申請して、2009年4月に認定されました。

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福地寧子さん ( パンコーディネーター )

1日3食、年間1095食以上パンを食べ続けて四半世紀。そんな小麦まみれの生活の中で見つけたキラリと光るパン屋さんをご紹介します。