いかないで!

1歳児クラスで私を後追いをしている子がいました。私がトイレに行くときや早く退勤するときは大号泣。信頼している人がいなくなっちゃう!と思うようで必死に泣いていました。

トイレや退勤は避けられないこととはいえ、泣かしてしまう感じがして心苦しい…。

当時は保育士を始めたばかりで、子育て経験もない私ですが、「きっとお母さんは毎日こうやってどこまでも後追いされるんだろうな…大変だなぁ」とその子のお母さんの気持ちをよく想像したものです。

激しい後追いに困った…。その時、先輩が一言

この日も私が本人にトイレへ行ってすぐ戻ると説明してから立ち上がったものの「イヤだー!」「だめー!」と大号泣。服をつかまれ、私は困った困った…。

すると、同室にいた先輩保育士がスッときて一言。

一緒に待とう、先生うんちなんだって!

えっ?先生うんちなの?

どうやらその子は「うんち」という言葉に反応し、先輩保育士と話しているうちに少し気持ちが落ち着いてきたようです。私はその場を静かに離れてトイレへ。

先輩、フォローしてくださって本当にありがとうございます!!!!!おかげさまで無事トイレ(という名の休憩)にいけました。

キーワードは「うんち」!ハッキリ言うって大切

「うんち!」と「ハッキリ」「具体的に」伝えたことが大事。

その子も「この先生はこの場を離れて何をするのか」「どれくらいの時間で帰ってくるのか」大体の想像ができたのだと思います。ハッキリ言われたことで、気持ちも切り替えやすかったのかも。

それに「一緒に待とう」という寄りそう言葉がすてきだなぁって。保育って、その人の“すてき”に触れられる仕事だなぁと改めて思いました。

「先生、うんちなんだって!」で泣かなかったのはこのたった一回でしたが(笑)なぜ先生がその場を離れたのか、ちゃんと理由を知っていて泣いているのであれば「涙の中身」は違うのかなって思うんです。それから、私の心もちょっぴり軽くなりました。

でも先輩、私のトイレ事情を知られてちょっと恥ずかしかったです…。

後追いに困っている人はぜひ「ハッキリ」「具体的に」「寄り添って」の言葉選びに注目してみてください。

この記事を書いたライター

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ほのかさん
絵日記・漫画家

子どもたちが魅せてくれる、ステキな世界にどっぷりハマっています!おえかきと写真が大好きな元保育士。週2でカレーを食べています。

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