/ 2019.10.28

突然ですが、みなさんはいつ頃から「料理」を始めましたか?

私、実は大学生までぬくぬくの実家暮らし、まともに料理を始めたのは、就職し、ひとり暮らしを始めてからでした。

職場でも調理は必須だったのですが、今みたいに「クックパッド」なんて便利なものはなく、料理本を見ながら悪戦苦闘した思い出があります。

そこで思ったのは「もっと早くやっておけばよかった」ということ。

後悔

もちろん、いくらでもやる機会はあったし、母からも口うるさく「これくらい自分でできるようにならないと困るよ!」と言われてはいました。

私自身も、いろいろとやりたい気持ちはあったのですが、まぁ私、とにかく反抗期が長くて、言われると余計にやらない、やりたくないみたいな子だったのです。

今では後悔と反省しかありません。

自分がそんなだったから、わが子には早い時期からいろいろと経験させようという気持ちがありました。

ところが…

4児の母となり、時間に追われる日々の中で、私が一番苦手なのが「待つこと」です。

良くないとは分かっていても、「早く!」「急いで!」と言わない日はないし、それでも間に合わなそうな時には手を貸してしまうことも。

予定がない日には、子どものペースに合わせることもできますが、それでもやることはたくさんあるので、ひとりでせかせかしていることも多いです。

そんな中、最近、小2の長女が「料理をしてみたい!」と言うようになりました。

その願いを叶えてくれたのは…

今までにも、お米をといだり、野菜を洗って盛りつけたり、混ぜたり、こねたりなどはやらせていましたが、「包丁」と「コンロ」だけはつきっきりでできる時だけ…。

まして最初から最後まではやらせたことがなく、いつものお手伝いも「はい、ありがとう! もういいよ〜」と、自分の都合で切り上げてしまうこともしばしば。

やりたいという気持ちをもっているのに、親の都合で断るのはよくないと思いつつ、時間内に食事の用意をするとなると、やっぱり自分でやるほうが早いし、ラク…。

でも、ここでやらせなかったら、今後、私のようにやらなくなってしまうかも…。

そこで思い切って、日曜日の朝食担当を長女にお願いしてみることにしました!

その提案をしてくれたのはなんとパパ!

そして、その見守りもパパがかって出てくれたのです。

いざ料理!

献立も長女が決めます。

その日の朝食は

・フレンチトースト

・卵焼き

・ウインナー

になりました。

どれも長女の好物です。

さっそく卵を割る長女。

(あ〜もう少し強くひび入れて! 殻が入らないようにね!)

私なら思わずそんな言葉を言ってしまいそうな光景。

ところがパパは無言で見守り、ひとつの工程が終わるたび褒める褒める。

(フライパン触らないように気をつけてね! 火加減も強すぎないように…)

私だったらそう言いそうなところも

ただ見守る。

長女が「これはこのくらい?」と聞いたことにのみ答える。

そんな長女とパパの調理タイム。

おそらく私がひとりでやってしまえば、半分以下の時間で完成しただろう朝食。

でも長女の調理にかけた時間の中には「大事なこと」が溢れていました。

気づいたこと

調理風景を見ながら、私と主人の目的の違いに気づきました。

私は料理に関しては、なるべく失敗しないように、おいしく作ることを考えがち。

でも主人は失敗してもいい、卵の殻が入っても、味がなくても、最後まで一生懸命作ること、また作りたい!と思えることが大事!というスタンス。

そして、包丁は持ち方や使い方を正しくしないと危ないことも、火をつけたフライパンが熱いことも、火加減が強いと焦げてしまうことも、長女はちゃんと分かっていました。

注意をされない分、自分でより注意しているようでしたし、褒められることで、自信がつき、お料理を楽しい!と思えたようでした。

長女を見て「何でも自分でできる力はすでにもっているのだな」、そんなことに気づかされました。

いつも先まわりしがちで、ついつい口を出したり、手を出したりしてしまう自分のクセに、改めて反省し、ただ優しく見守る主人を尊敬する時間となりました。

完成!

出来上がった朝食はビックリするほど上手で、家族みんなで「おいしいね! 長女ちゃんすごいね! ありがとう!」と食べました。

嬉しそうにする長女。

「ごはんを作るのって楽しいけど大変だね、ママありがとう」と言ってもらい、私ももっと頑張ろうと思いました。

出典:あんふぁんWeb

長女、初めてひとりで作った朝食!

料理をしたことで

わが家は、長女も含め、子ども達みんな食べるスピードが遅く、毎食「急いで食べて!」と声をかけてしまうことが多いです。

今回、長女がひとりで調理をしたことで「自分が一生懸命作ったものを食べてもらえなかったり、残されたりしたら悲しい」という作り手の気持ちもさらに学習したようでした。

私ひとりでは、まだまだ余裕のないことも多いですが、主人の力も借りながら、「子どものやりたい!」にもつき合っていきたいと思います!

<あんふぁんメイト さくらママ>