2019.10.28 / 2019.10.30
台風が来るたびに「過去に例がない」被害が続きますね。
昔では考えられなかった異常な気象に不安が隠せません…
さて、今回のテーマは2つあります。
ひとつは、小4の長女。
性格的にも「曲がったことは嫌い」、男勝りな勝気なタイプです。
そんな彼女、「自分とは違う考え」を否定し、排除しようとする傾向が見られました。
それではダメだと、ある話をしました。
もうひとつは、上記の話の中で、彼女の防災知識がしっかりしている。
幸か不幸か、この異常気象の結果なのか、と思った話です。

学校で地震にあったらすることは?
これは、私が小学生だった30年ほど前の話です。
授業中に地震が!
さて、どうするのが正解でしょうか?
以下、私と娘の会話↓
私「授業中に地震がきたの。どうすれば良いと思う?」
娘「机の下に入る!」
私「そうだね、正解だね。ママの時もみんな机の下にもぐったの。でもね、ひとりだけそうしなかった男の子がいたんだ。何してたと思う?」
娘「ふざけて、遊んでた?」
私「その子はね、教室を走りまわって、あることをしていたの。何をしていたと思う?」
娘「隠れる場所を探していた?」

どうしてこの子は教室を走りまわっていたのでしょうか?
男の子の目的は…
その男の子は、急いで、扉と窓を開けていたのです!
「あ〜、なるほど!」と思った人、さすがです!
そして娘も、この男の子の目的がすぐに理解できました。
地震が大きいと、建物の構造が乱れて、ドアや窓が開かなくなることがあります。
部屋に閉じ込められないためにも、地震の際にはドアや窓を開けるという考えもあります。

男の子は一生懸命、ドアと窓を開けていました
30年前と現在の防災教育
30年前、私は知りませんでした。
娘は学校で行われている防災教育や、テレビなどのメディアによって情報を得ていました。
時代が違うんだなぁと、こんなところで感じたことと、この災害が多い現在に娘が知識を持っていることににホッとしました。

東京都が配布している東京防災
いろいろな考え方がある
さて、どうして私が上記の話を娘にしたのか?
30年前の私のクラスでは、地震がおさまった後に、走りまわっていた男の子が、複数の他の児童に、机の下に入らなかったことを責められました。
当時は、「地震=机の下にもぐる」が常識で、責めた児童たちは、ドアや窓を開ける必要性を知りませんでした。
責められた男の子は、泣いてしまいました。
そこで先生の神対応。
授業をつぶして、話し合いの時間に。
男の子にどうして走りまわっていたのかを説明させ、クラスの多くの児童は新たな知識を知ることができたのです。
私が娘にこの話をしたのは、責めた子たちも、走りまわった男の子もどちらも間違っていない。
自分とは違うことをする人にあったら、責める前に「どうしてこの人はこうするのか?」を考えて、相手を「知る」努力をして欲しいと伝えています。
それでも違うと思ったら違うのだろうし、上記話のように新しい発見があるかもしれないよ。
と伝えています。
ですので、この話をする時に、一方的に話すのではなく、質問形式にして娘の考えを肯定した上で、男の子の行動を娘にも考えさせました。
多様性を求められている現在、本当に色々な考えに出会うと思います。
それに歩み寄れるか、排除してしまうのか?
それがその子の成長に影響があると思います。
私たちが歩んできた時には想像できないような道を子どもたちが歩むかも知れません。
どの子も心豊かな成長ができますように。
<あんふぁんメイト増田明子増田明子>