/ 2019.11.11

入学を控えた子どもに、ひらがな読み書きをどの程度やらせたらよいか悩むママは多いですよね。自分の名前くらいは書けたほうがよいのか、まだ必要ないのか。

実際、学校により指導方針は違うため、「就学前までにひらがなが書けた方がよい」とは一概には言えませんし、入学当初は自分の名前が書けなかったけれど、その後ぐんぐん上達していく子もたくさんいますので、焦ってやらせる必要もありません。

もし子どもが「自分から」興味をもったら、その時は覚えるチャンス!  わが家の5歳と3歳の姉妹が実際にひらがなに興味をもち、読み書きをするようになるまでにしたことを紹介します。

出典:あんふぁんWeb

興味をもったらチャンス!子どもの吸収力にビックリ

長女は入園前の1月頃の2歳後半、次女は入園後の4月頃の3歳になりたてのときに、ひらがなに興味をもちはじめました。長女は片時も離さないほど絵本が好きで、好奇心旺盛だったため自然に、次女は字を書くことができる姉に影響されたのがきっかけでした。

・自分で絵本を読みたがる

・かるたをやりたがる

・自分の名前の書きかたを聞いてくる

・道路標識や車内広告などに興味をもつ

・お友達にお手紙をもらう

・その返事を書きたがる

・進級時など、先生へのメッセージカードを書く機会がある

など、きっかけはさまざま。子どもがひらがなに興味をもった時こそ習得するチャンス。興味をもった子どもの吸収力はすごいので、何歳であっても「まだ早い」と芽を摘んでしまうのはもったいないと思います。

まずは「見る」「聞く」「読む」で、絵と文字を一致させる

興味をもったらまずは「視覚」と「聴覚」から。

出典:あんふぁんWeb

【用意するもの】

・簡単な絵が書いてある絵札

・ひらがなのカードやマグネット

(絵札には、絵を表す字が書いてあると理想的。市販のものでも、作ってあげてもどちらでも◎ ひらがなカードは「゛」「゜」「ー」などもあると表現が増えます)

・ボード

・五十音順にカードをしまえる仕切りのあるケース

(どこになにをしまうか分かりやすいよう、ケースにはひらがなをふってあげましょう)

【進め方】

1.一緒に読みながら絵札をいくつか並べる

2.絵札にあるひらがなを見ながら、実際に同じ文字をケースから探し出し、並べていく

3.一文字ずつ指差ししながら一緒に読み、次に子どもだけで読む

4.絵札を隠し、もう一度読む

5.ひらがなを読みながら五十音順にケースにしまう

これを「遊び感覚で」繰り返すことで、絵とひらがなを結びつけ、声に出して読むことで視覚と聴覚でひらがなをとらえていきます。

遊ぶだけでなく、その後、五十音順に並べて片づけることで、次回また始めやすいだけでなく、自然と「あいうえお」や「あかさたな」なども身につきます。

「しりとり」で楽しく一気に上達!

娘たちはこの方法で、それぞれ長女は3か月、次女は2か月程でひらがながある程度覚えられていきました。

知っている単語が増えてきたら「しりとり」にチャレンジ。

まずはしりとりのルールを理解するところからスタート。いきなりひらがなで行うのは難しいため、口頭でやって慣れてから挑戦するのがオススメです。

出典:あんふぁんWeb

ひらがなカードをしりとりになるよう、縦横に並べていきます。まずは親子で一緒に。次に交互に、慣れたら子どもひとりでやるとステップアップしやすいです。

上の写真は3歳の次女がひとりで並べたもの。慣れてきたと思っても、文字が左右反対になっていたり、繰り返しおこなうことで、”気づき”があります。

実際に「書く」。達成感を味わえるものなら集中力アップ!

ひらがなが覚えられたら、次は書いてみたくなるもの。

・自分の名前

・お友達や先生へのお手紙

これらは集中して取り組みやすいですし、できた時の達成感もひとしお。

いきなり書くのは難しいので、導入として、点と点をつなぐ直線や曲線を練習してから始めるとよいです。そして、

1.最初は直接なぞって書く

2.次に見本に薄い紙を重ねて書く

(白い折り紙が扱いやすくてオススメ)

3.見本を見ながら自分で書く

この順番でステップアップしていきましょう。「書き順」や「とめはね」などはもちろん大切ですが、まずは「書けた!」という達成感を育むところから。未就学児は、ママが焦って無理強いをすることもない年齢ですし、まずは楽しく、できたらたくさんほめてあげてください。

メッセージカードなど、用紙が決まっている時は、文字を書く紙を別に用意し、それを切って用紙に貼るようにすると、緊張することなく納得がいくまで繰り返しトライできます。

また、文字のサイズが限定される時は、枠組みや下線を用意して、中におさまるように書いてもらうとやりやすくなりますよ。

出典:あんふぁんWeb

このように読み書きを日々練習し、覚えては忘れてを繰り返しながら、現在年長の長女はひらがな、カタカナの読み書きをほぼマスターして、今は漢字に興味をもって取り組んでいます。

現在年少の次女は、読みは濁点や小さい「っ」「ゃ」などを残してほぼ習得、書きは自分の名前や得意なひらがながひとりで書くことができるようになり、喜んでいます。

習得が必須ではない未就学児のひらがな読み書き。「必須ではないからこそ」子どもが自分から興味をもった時にゆったりと楽しく親子でチャレンジしてみてください。

<文・写真:ライター ちゃおこ>