/ 2020.02.07

人物撮影は、「ピントを合わせる位置」が重要です!違うところに合わせてしまうと、なんだかパッとしない、ピンボケに感じる写真になってしまいます。どこに合わせれば良いのか…、例を交えて紹介します!

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顔のアップが上手く撮れない!

以前の記事で、感情がストレートに伝わる「日の丸構図」や、簡単にボケ写真が撮れる「絞り優先モード」などを紹介しました。

「よし!」と気合を入れて、顔をアップに背景をぼかして撮ってみたら、「あれ?ピントは合っているのに、なんだかボケた写真に感じる…」なんてこと、ありませんか?

ピンボケなの?

下の写真を見てください。ピンボケ写真に感じませんか?でも、ピントはちゃんと合っているのです。

ピンボケに感じる理由

では、ピントが合っている場所はどこか、探してみてください。この写真のピントは、奥の目(左目)に合っています。

この写真は、「絞り優先モード」で、絞り値を1.8に設定して撮影しました。絞り値が小さいと、ピントが合う範囲が狭く、前後がよくボケます。

奥の目に合わせたピントは手前の目には合わないので、手前の目はボケています。実はこれが、ピンボケに感じる理由です。

基本の「キ」!ピントは手前の目に合わせる

では、下の写真を見てください。先ほどのピンボケに感じる写真と、同じ設定で撮影しましたが、どうでしょうか?こっちはピンボケに感じませんよね。

変えたのは「ピントを合わせる位置」だけ。

人物を撮る際のピントは“手前の目”に合わせます

このピントの位置が、とても大切なのです。

なぜ奥の目ではダメなのか?

なぜ、奥の目ではボケたように感じるのでしょうか。手前の目がボケるから?でも、手前にピントを合わせれば、奥がボケるのだから同じのはず…。

この答えはズバリ、「人間の目の特性」です。私たちの目が、そういうものなのです。写真を学んでいると、たびたび「人間の目の特性」が出てきます。

まとめ

人物の撮影をするときは「顔」や「目」ではなく、「手前の目」にピントを合わせること。これが基本です。基本をおさえて、たくさんの写真を残しましょう!

写真は、過ぎ去っていく瞬間をとっておけるものです。四角い枠に風を、匂いを、そして想いを閉じ込めて。

この記事を書いたライター

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ひよこさん

「やりたいことをやる!」と言い、会社員を辞めフリーのカメラマンに。妊娠を機に休業し、現在は2歳、0歳の娘を撮りまくる日々です。

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