/ 2019.12.04

食べたいものをガマンするダイエットはつらいですよね。結局、続かずにリバウンドしてしまったという人は多いでしょう。医師の工藤孝文先生によれば、重要なのは「味覚をリセットし、“やせ味覚”になること」なのだそう。自身も25kgのダイエットに成功し、「ヒルナンデス」出演で話題の方法を紹介します。

出典:リビングWeb

-25kgのダイエットに成功した工藤孝文先生

*記事の最後に書籍プレゼントの情報があります。

ダイエットを阻む最大の要因は、味覚が狂っている=“デブ味覚”であること

そもそも、やせている人は食事をガマンしているのではなく、自然と太りにくい食べ物を選ぶ=“やせ味覚”を持っているそう。逆に、太っている人は、太りやすい食事を好む“デブ味覚”になっています。

これを知らずにヘルシーな食材や味つけに変えても、デブ味覚の人にはおいしいと思えません。だからストレスが溜まって続かず、暴飲暴食に走ってリバウンド…ということに。

そうならないためには、まず味覚をリセットし、“やせ味覚”になることが重要。すると太りやすい食べものをあまり食べたくなくなり、意思の力で食欲をねじ伏せなくても、体が勝手にやせる食べ物を欲するようになる、というわけです。

あなたは大丈夫?“デブ味覚”チェックリスト

ではここで、自分が“やせ味覚”なのか、“デブ味覚”なのかをチェックしてみましょう。

□ コンビニ弁当やスーパーの総菜がおいしい

□ おなかが空かなくても時間になったら食べる

□ 肉はヒレよりロースが好きだ

□ 焼き鳥は塩よりタレ派

□ こってりした味が大好き

□ スイーツは別腹

□ 添付のたれやドレッシングは使い切る

□ ソース、ケチャップは必ずつける

□ 外食が週5回以上だ

なんと、1つでも当てはまったら、太りやすい食事を好む“デブ味覚”の可能性があります。

簡単!味覚をリセットする「やせる出汁」の作り方&飲み方

それでは、いよいよ味覚をリセットし“やせ味覚”になる方法を紹介しましょう。

工藤先生が考案したのは、1日1杯、お湯に手作りの出汁を溶かして飲むという、なんとも簡単な方法です。

■材料(約55g、約1週間分)

出典:リビングWeb

・かつお節…30g

・煮干し(頭と内臓を取り除かずそのまま使用)…10g

・刻み昆布(塩分不使用)…10g

・緑茶(緑茶の茶葉なら何でも可)…5g

■作り方

(1)かつお節と煮干しをフライパンで炒める

(2)刻み昆布と茶葉、1をミキサーにかける

(3)パウダー状になったら完成

作った出汁の粉は冷暗所で保存し、2週間以内に使いきりましょう。

出典:リビングWeb

■飲み方

(1)コップに大さじ1杯の「やせる出汁」を入れる

(2)お湯を150~200mL注ぐ

1分間ほど待つと刻み昆布がやわらかくなり、さらにおいしくなります。また底に溜まった出汁の粉は食べられます。

これを1日1杯飲むだけで、“やせ味覚”が手に入ります。

「やせる出汁」を飲むだけで、やせる理由とは?

理由1:味覚リセット

狂った味覚センサーを正常化し、“デブ味覚”を“やせ味覚”に変える

理由2:食欲抑制

出汁のうまみによる満足感と、出汁の成分が食欲の暴走を防ぐ

理由3:脂肪燃焼

出汁のうまみが内臓の味覚センサーにはたらきかけ、体内の脂肪を燃焼する

理由4:整腸作用

出汁の成分が腸内環境を整え、便秘を改善する

理由5:ストレス緩和

出汁の香りが、ダイエットの大敵であるストレスを和らげる

やせる出汁の材料は、どれも近所のスーパーですぐ手に入るものばかり。ぜひあなたも今日から試してみてくださいね。

※味覚の感じ方や効果には個人差があります

出典:リビングWeb

工藤 孝文(くどう たかふみ)

内科医。

福岡大学医学部卒業後、アイルランド、オーストラリアへ留学。現在は、自身のクリニック「工藤内科」(福岡県みやま市)で地域医療に力を注いでいる。専門は、糖尿病・高血圧・脂質異常症などの生活習慣病、漢方治療・ダイエット治療など多岐にわたる。

テレビ・ラジオなどのメディアでは、ジャンルを問わず様々な医療の最新情報を発信。NHK「ガッテン!」では、2018年度の最高視聴率を獲得した。医療機関からの講演も多く、全国を飛び回っている。

日本内科学会、日本糖尿病学会、日本肥満学会、日本東洋医学会、日本抗加齢医学会、日本女性医学学会、日本高血圧学会、日本甲状腺学会、小児慢性疾病指定医。