時短で、賢く、楽しく子育て。働くママでも毎日たった5分からできる!知育や子どもの心と体を育てるノウハウを、SakuraEdu代表の荒井聖子さんに教えてもらいます。今回のテーマは「赤ちゃん返り」について。

「赤ちゃん返り」をどう乗り切る?

弟や妹ができるうれしい気持ちとは裏腹に、環境の変化で起きる「赤ちゃん返り」に悩む人は多いでしょう。

わが家では、下の子の誕生後すぐに母子で写真を撮ろうとした瞬間、上の子が大泣きしたのを皮切りに、赤ちゃん返りのオンパレード。一時期は1日3回、膝の上の子に幼児食を食べさせ、ベビーチェアの子に離乳食を食べさせ、合間に大人食を口に入れるという事態でした。

赤ちゃん返りは、きょうだいの出現が大きな原因になると言われますが、それ以外にも園に通い出して年長の子と接する、親と離れる時間が長くなる、お友だちに意地悪されたなどのきっかけで起きる場合もあります。

赤ちゃん返りで親がつらく感じるのは「今までできていたことが、なぜかできなくなる」ことでしょうか。着替え、トイレ、食事、お風呂、片付け…せっかくしつけたことが逆戻り、できる力があるのにやってくれない姿に、ガッカリしたりイライラしたり。そんなとき、どう乗り越えたら良いのでしょう?

大人と子どもは違うと認識しましょう

赤ちゃん返りは多かれ少なかれ起きるもの。今まで自分中心だった世界に親の愛を分け合う存在が登場したり、他人との接触でさまざまな経験をするときには、心が不安定になるのです。

大人はそれでスキルが落ちることはないですが、子どもは顕著に現れます。「そういうもの」と思って見守れば、時期を経て戻っていくので心配要りません。

そのときに叱ったり、責めたりすれば、子どもは「赤ちゃんが生まれたから、僕のことは大事じゃないんだ」「赤ちゃんはかわいいのに、僕はかわいくないんだ」と曲解することもあるかもしれません。

頑張らせ過ぎないようにしましょう

子どもは、「お兄ちゃんになったのね」など言われ、誇らしい気持ちで張り切りますが、それに乗じて我慢させたり、用事を言いつけたり、自分でしなさいと命令したりと負担を強いてしまうと、少しずつストレスをためていきます。まだまだ子どものことですから、頑張らせ過ぎないように配慮して接しましょう。

愛着関係を意識して築きましょう

親から見れば子ども達は平等に、2人の子なら50%ずつと考えます。でも子どもから見れば親は100%で向き合って欲しいので、計算上はありえないことでも1人1人と100%で向き合っていきましょう。

下の子の出現で揺らぐ上の子の愛着関係には、次のような方法などで工夫すると良いと思います。(きょうだいが原因でないときもお試しください)

1.「秘密ごと」を作る

赤ちゃんにはできない遊び、食べられないおいしいおやつ、読み聞かせの続き、クッキングなど、赤ちゃんが寝ている間に「内緒でする秘密のこと」を作ります。それだけで上の子は親との愛着を強く感じるでしょう。

2.赤ちゃんの頃の写真を飾る

子どもは「自分が大切にされた事実」が大好きです。赤ちゃんだった時の写真を目立つ所に飾り、みんなにかわいがられたエピソード、思い出の品や絵本、遠くへ遊びに行ったことなど繰り返し笑顔で話してあげましょう。

3.スキンシップを忘れずに

心が不安定なときに一番大切なのはスキンシップ。たくさん抱っこしてあげるほか、「疲れちゃったから背中を足で踏み踏みして!」など、子どもに甘えるのもお互いにうれしいものです。

愛着関係がしっかり築けていれば、赤ちゃん返りはいずれちゃんと乗り越えます。きちんと成長している証だと信じて、見守っていけたら良いですね!

この記事を書いたライター

ライター一覧 arrow-right
荒井聖子さん

SakuraEdu代表、コドモンテワークショップ主宰。資生堂に勤務後、目黒区民講座講師、幼児教室のコンサルティング等をしながら、通算百回以上の企画開催。日本モンテッソーリ教育綜合研究所教師、NPO日本食育インストラクター1級などの資格を生かし子育て支援活動を行う。

荒井聖子さんの記事一覧 v-right