/ 2019.12.27

ホームベーカリー同様に、ポピュラーな存在になってきた餅つき機。杵(うす)と臼(きね)がなくても、餅米さえ用意すれば家庭でつきたてのお餅が食べらます。なかでも今年発売されたばかりの「もちブレンダー」は、市販の餅を加工することもできるとか。さっそく使ってみました。

市販の餅も使える「もちブレンダー」とは?

出典:リビングWeb

餅つき機の開発を40年以上行ってきたというエムケー精工が開発した、新たな“餅調理器”「もちブレンダー」(メーカー希望小売価格:2万1000円、10月21日発売)。

一般的な餅つき機同様、全自動で餅米からお餅を作る「餅つきコース」に加え、切り餅と具材を入れることで、新たなおかずを作る「アレンジコース」機能がついているのが、特筆すべきポイントです。

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アレンジコースの使い方は簡単で、必要な具材をねり容器に入れ、スイッチを押して待つだけ。付属のレシピ集には、27種類ものレシピが掲載されています。

お好み焼きやたこ焼き風の餅、餅入りガレットやとろとろのスープ、天むす餅に餅サンドと、今まで食べたことのない“餅料理”がずらり!

もちブレンダーで作った餅はもちろん、市販の切り餅や丸餅も使用可能。毎年、お正月が明けてもお餅が余ってしまう家庭にピッタリです。

“カルボナーラ風”と“フレンチトースト風”のお餅料理を作ってみた

今回は、付属のレシピ集に載っている2品をもちブレンダーで実際に作ってみました。

出典:リビングWeb

まずは「カルボもち」から。名前からわかるとおり、カルボナーラ風のお餅料理です。

ねり容器に切り餅3個と短冊切りにしたベーコン、ピザ用チーズ、牛乳、塩少々をまとめて入れます。あとはアレンジ1を選択して、スタートボタンを押すだけ。

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25分待ったら容器から取り出し、粉チーズとブラックペッパー、オリーブオイルをかければ「カルボもち」の完成です!

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この写真で見ると、巨大なポーチドエッグに具材が入っているような…見たことのない料理です。

でも、引っ張るとこんなに伸びーる!

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つきたてのお餅のように、ものすごい弾力があります。食感はお餅なのに味はカルボナーラという、新感覚の1品。25分間かけてねられただけあって、しっかりと味が染みています。

続いて「フレンチトースト風もち」も作ってみました。レシピどおり、ねり容器に切り餅3個と卵1個、はちみつ、牛乳を入れてスイッチオン!

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レシピではトッピングは自由ですが、筆者はバターとグラノーラをトッピングしてみました。お餅にほのかな甘みがあって、噛めば噛むほどおいしさが口の中に広がっていきます。

お餅料理の新たな可能性を広げてくれる「もちブレンダー」。お餅が大好きな人には、ぜひチェックしてほしい1台です。

何がどう違うの?餅つき機を選ぶポイントは

「もちブレンダー」のほかにも、たくさんのメーカーから発売されている餅つき機。具体的にどのようなポイントで選べばいいのか、どんな違いがあるのかも確認してみましょう。

一般的な餅つき機には、餅米を「蒸す」「つく」「こねる」という3つの機能が備わっています。しかし、なかには「蒸す」機能がなく、「つく」と「こねる」のみに特化した製品も。餅米から全自動でお餅を作りたい人は、最低限この3つの機能が備わっているかを確認しましょう。

また、蒸す前に洗った餅米をひと晩、水につけておく必要のある機種もあれば、「もちブレンダー」のようにつける必要のない機種もあります。「お餅を食べたい」と思ったときにすぐに食べたい人は、つける必要がない機種のほうがおすすめです。

餅つき以外にも自家製味噌が作れるなど、さまざまな機能をそなえた餅つき機があります。またホームベーカリーに餅つき機能が搭載されている機種もあります。パンとお餅以外に、うどんやピザ生地なども作れたりするので、いろいろ手作りするのが好きな人に良さそうです。

ただ、ホームベーカリーの場合は「蒸す」機能がついていなかったり、一度に作れる量が少なかったりと、餅つき機能を重視する人には今ひとつなものが多いようです。お餅作りを優先したい場合には、やはり専用の餅つき機を選んだほうがいいでしょう。

さまざまな機種を見ているとあれもこれもと欲張りたくなりますが、自分に本当に必要な機能をしっかり見極めることが家電選びで失敗しないコツ。価格とのバランスも考えながら選んでくださいね。

(ライター/富士みやこ)