questionお友達を好きすぎる

4歳の娘は、あるお友達のことが大好き。大事なものをあげてしまったり、自分の意見をその子に合わせて変えてしまったりするほどです。「我慢していないのならいいか」とも思いつつ、心配です。(千葉県・るな)

answer思いやりや協調性の表れ。我慢していなければOK

友達にものをあげるのは、好意や親善の証。大人もすることですよね。4歳くらいでこれができるのは、相手を思いやる気持ちが順調に成長しているということです。また、大好きな友達に合わせて意見を変えられるのは、協調性の表れ。自己主張して友達と衝突することが多い年齢ですから、むしろ素晴らしいことです。我慢している様子がないなら問題はありません。

ただし、こうした行動が「相手が怖い」という怯えや嫌われたくない気持ちからならば要注意です。子どもに「お友達とのことで我慢していることはない?」と声を掛けたり、先生に「友達関係で戸惑っている様子はありませんか?」と聞いてみたりするといいでしょう。

友達との関わりは、子どもが人間関係を学んでいく大切なプロセスです。子どもが悩んでいたら、ママの体験談も交えてアドバイスしてあげてくださいね。

アドバイザー

大日向雅美先生

恵泉女学園大学学長。専門は発達心理学。港区の子育てひろば「あい・ぽーと」施設長。NHK「すくすく子育て」に専門家として出演するなど、子育て中のママを支援

illustration HAYASHI Yumi