子どもがお友だちを叩いてしまったとき、どのように注意しますか?「ダメ!」「やめなさい!」と叱っていますか。 叱っても、叩くことが続くと困ってしまいますよね。この行動をやめさせる対応のポイントとは?

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うちの子がお友だちを叩いてしまった!

自分の子どもがお友だちを叩いてしまったら、まずは「ダメでしょ!」「やめなさい!」「いけないよ!」と叱りますよね。

でも、叱られた本人は、そんなのどこ吹く風。ムスっとして止めなかったり、親の心配をよそに、また同じことをくり返すことも。子どもはなぜ相手を叩いてしまうのでしょうか?

子どもがお友だちを叩いてしまうのはなぜ?

それには、次のような理由が考えられます。

言葉で表現できないために叩いてしまう

自分の気持ちを上手に言葉にすることができないために、先に手が出てしまうことがあります。たとえば、おもちゃを取られたときにイヤだと言えず、ついお友だちを叩いてしまうなどです。

ストレスを発散するために叩いてしまう

子どもが置かれている環境(幼稚園や保育園など)や家庭の中などでストレスを感じ、それを発散するために人を叩いてしまうことがあります。園でイヤなことがあった、親に甘えられない、いつも厳しく叱られている、下の子が生まれてやきもちをやく、夫婦げんかが絶えず不安になっているなどが考えられます。

では、子どもがお友だちを叩いてしまったときには、どのように対応すればいいでしょうか?

わが子への5つの対応

1.すぐに止める

目の前で叩く行為を見た場合は、間に入ってすぐに止めましょう。そして相手には丁寧に謝罪します。

また、叩く前に手を上げそうなところを見た場合は、やさしくその手を握って止めましょう。親の見ていないところで叩いてしまった場合は、本当に叩いたのかどうかを確認してみます。

2.叩いた理由を聞いてその気持ちを受け止める

お友だちを叩いてしまった場合、なぜ叩いたのか理由を聞いてみます。子どもがうまく説明できないときは、よく状況を観察して、「○○されたのが悲しかったんだね」と子どもの気持ちを言葉で表現してあげましょう

子どもが「おもちゃを取られたから」と理由を話してくれたときは、「おもちゃを取られたのがイヤだったんだね」とその気持ちを受け止めます。

実は、お友だちを叩く行為が続く場合、この対応をしておらず、「いつも叱られるだけ」ということが多いようです。自分の気持ちを理解してもらえずに、ただ叱られるだけというのは、大人でもなかなか納得するのは難しいですよね。

3.叩いてはいけないことを伝える

子どもの気持ちが落ち着いたら、「叩くことはいけないこと」だということを教えます。ただし、「親が子どもを叩いて痛みをわからせる」という教え方はやめましょう。「ママだって叩いているじゃないか」と感じてしまい、親の真意が伝わらず、効果がありません。

「叩かれたら、とても痛いし悲しい気持ちになるの。だから相手を傷つけるようなことをしてはいけないのよ」ということをき然と伝えましょう。

4.今後どうすればよいかを考えさせる

叩いてはいけないことを教えるだけでなく、今後どうすればよいかを一緒に考えましょう。

「おもちゃを取られたときは、叩かないで「返して」と言おうね」「今度から「大事なものだから取らないでね」って言ってみようか」などと親が教えてあげることで、子どもは次からはどうしたらよいかを考えることができます。

5.できたことを認めてあげる

子どもが叩くのではなく、言葉で言えたときは、「返してって言えたね」「自分で話せたね」とそのがんばりを認めてあげましょう。これによって、子どもは「こうやって言葉で伝えていけばいいんだ」ということを実感できます。成功体験を積み重ねていくことで、だんだんと叩くことが少なくなっていくでしょう。

叩くことはすぐにはやめられないかもしれません。しかし、感情的に叱るのではなく、上記の5つのポイントを抑えながら対応することで、少しずつ変わっていきます。子どもの成長をゆっくり見守ってあげましょう。

この記事を書いたライター

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佐藤麻依子さん

男児2人の母。心理カウンセラー。2006年から子育てに悩むママの子育て相談を開始。現在は、講演、講座、子育て相談、中学受験相談、執筆活動に力を入れている。「子育て3ステップ会話法」を考案し、書籍『男の子のための魔法のこえかけ 3ステップしつけ法』を出版。

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