/ 2017.09.21

女性管理職が3割なら、主夫も3割に!壮大な野望の元に集まったフツーの主夫たちが語る「秘密結社主夫の友コラム~ぼくらの言い分~」。今回は大阪で活動中の「掃除好きのおばちゃん」こと、和田憲明さんがパパ友について語ります。

みなさん、こんにちは!大阪で活動中の「掃除好きのおばちゃん」和田憲明です!今は保育園の園長をしていますが、元は専業主夫。今回はそんな専業主夫時代の思い出を振り返りつつパパ友について考えてみました。

まずは子どもを使って近づく

現在、中二の長女が0歳のときから毎日保育園の送迎をしていました。当時の和田家はママがメインで働き、私の仕事は家事育児と映画館でのアルバイト。12年前、通っていた保育園で毎日パパが送迎している家庭は和田家だけ。
ママが圧倒的に多い保育園で、最初はなかなか他の親と話す機会は作れませんでした。

そこで話すきっかけにした話題が、

  • 天気の話
  • 子育て情報の話(小児科どこ行ってはります?)
  • 子どものルックスの話(イケメンですね)(美女ですね)(パパママどっち似ですか?)

特に子どものルックスを褒められて嫌がる親はいません。

ある程度世間話ができるようになったら、家族の名刺を作りました。家族の写真と僕と妻のメルアドだけが載っている名刺。これをパパママ関わらず同じクラスの話しやすい親にちょっとずつ配りました。

そのときのセリフは、

今度、子ども同士遊ばせませんか?

親同士の繋がりじゃなくて、子ども同士をきっかけにする。パパに声かけなきゃじゃなくて、パパでもママでも話をしやすく気が合う方から無理なく声をかけること。これなら自分も無理をせず、先方にも負担をかけることが少ないです。

感触がよければ先方のメルアドも聞きました。じわじわとママ友ができていき、ママ友からのつながりでパパ友も。

子ども同士を遊ばせることが始まりでしたが、そこは保育園の親同士です。徐々に子育てを助けあう関係ができました。仕事が遅くなるときに代わりに迎えに行ったり、土日に子どもをあずかりあったり。

子どもが小さいときに助け合った関係はただの友達というよりは戦友みたいな感覚です。長女が0歳のときに知り合ったパパ友ママ友は子どもが中学生になった現在でもつながりがあり、思春期の嵐に対抗して親の共同戦線を張っています。

役員は絶好のチャンス

長女が1歳になったとき、くじ引きで保護者会の役員に当たりました。正直とまどいました。でも引き受けてみると働きながら活動ができる配慮がされていました。

当たり前かもしれませんけど「そこは保育園の文化やな」と感心した記憶があります。全く負担がないとは言いませんけど、他のクラスの親ともつながりができます。もし当たったらチャンスです。断るなんてもってのほか!

その3年後、長女が4歳、次女が0歳で保育園に入園した年、保護者会の会長を依頼されました。以前の経験で、保護者会の感じはよくわかっていたので喜んで引き受けました。

力まないパパ会

保護者会の会長はお得です。他のクラスの親、先生方はもちろん、園長先生とも話す機会が増えます。その会長の特権を活かして作ったのが『パパ会』です。

最初はパパたちだけで飲みに行きました。ママは来ちゃダメ!パパだけ!!(ただし子連れは推奨)仕事を離れた付き合い、はっきり言ってこれだけで楽しい。

子どもの話、家族の話、保育園の話は力が抜けて面白い。そして意外かもしれませんが逆に仕事の話に花が咲きます。お互い他業種の話は新鮮で面白い。そこに責任が載らないぶんより盛り上がれます。

そんな飲み会を重ねるうちに、保護者会主催の夏祭りでパパのブースやりませんか?と提案をしました。それが「カッパパ大作戦!」。カッパに扮したパパに、ただただ水風船をぶつけるだけのブースです。当日都合が良く、我が子の世話もしなくて大丈夫な年中、年長のパパ5人でカッパの衣装と水風船だけを準備して。

小さい子やカッパパが怖くて水風船を投げられない子は、替わりに親に投げてもらいます。我が妻や親しいママ友は遠慮なし。全力でぶつけてくれました。パパがやられ役をする、というのはパパイベントが盛り上がるコツの一つです。

やれることを「今」やればいい

パパたちの集まりを長続きさせるために必要なのは「目的」。最初はただ飲むだけでいい。だけど子どものために何かしたい、ママにいいところ見せたいというのはパパたち共通の想いです。それをカタチにしていく。そのカタチが目的です。

パパ活動は、自分たちができることを自分たちの子どものステージに合わせてすることが大事だと考えています。小学校のおやじの会などで、新しい会員が増えなくて子どもが卒業したOBが中心となって活動を続けておられるところも
多いと聞きます。活動自体を否定はしませんけどちょっとズレているような気がします。

子育ての主体はあくまでも親。自分の子どもが卒園(卒業)したら次にまかせて身を引く。男性一般の癖

オレがやらなきゃ誰がやる

これは素敵な想いですけどその一方で

オレがやってるから誰もやらない

という事実もあります。

次の世代が続けたいと思えば続けてくれるし、必要ないと思えばなくなる。それでいいじゃないですか。とりあえず今、ここで自分たちがやれることを今、ここでやりましょう。

私の保育園児のパパとしての最後の思い出は、次女卒園の年の発表会の前座に、パパたちで「羞恥心」を踊ったこと。ああ、楽しかった。さ、次行ってみよう。

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