2020.04.18 / 2020.04.20

小学校入学後、幼稚園時代からの大きな環境の変化に何かとナーバスになりがちな新1年生。
わが家の息子の場合、入学して1か月ほど、常に機嫌が悪く、3歳下の弟に八つ当たりすることが増えました。
個人面談で先生に息子の様子を聞いてみると、驚きの事実が判明。
今回の記事では、「この調子だとクラスの友達と仲良くなれないのでは?」と心配した私が息子にとった対応策を紹介します。
小学校入学後、イライラしがちになった息子
幼稚園時代、どちらかといえば温厚で、誰かに怒るということがなかった息子。
それなのに、小学校入学後、家ではとにかく機嫌が悪く、弟に対して怒っている姿を見る日が続きます。
「同じ幼稚園から持ち上がった友達は1人もいないし、新生活でストレスが溜まっているのかな?」
時間が経てばきっと落ち着くだろうと、息子には「どうしたの?」という声掛けをしつつ、しばらく様子を見ることに。
ただ、息子の口から授業の話などは聞く機会はあっても、友達の話がなかなか出てこないのが、少し気になっていました。
「もしかして、クラスの友達とうまくいっていないのでは?」と不安に思った私は、ゴールデンウィーク明けの保護者面談で、先生に学校での息子の様子を聞いてみることにしました。
ルールを守ろうとするあまり、まわりに厳しくなってしまう
担任の先生に学校の様子を聞いてみたところ、予想外の答えが返ってきました。
「息子さんはとても正義感が強く、学校のルールを守れないクラスメイトが気になるようで、いつも注意してくれています」。
幼稚園時代、生活面のお世話は先生がしてくれることが多いですが、小学校に入ると1クラス当たりの人数も増え、「慣れないながらも自分のことは自分でする」必要が出てきます。
親としても正義感がどちらかというと強いと感じる息子が、クラスをどうにか円滑に回そうと試みている姿は、たしかに想像できました。
「でも、伝え方が少し厳しめかもしれません。もうちょっとだけ優しい言い方ができれば、お友達との関係もよりよくなっていくのかなと思います」。
先生の言葉を聞き、思い当たったのは、息子に対する私の態度。小学校に入った息子に、私が厳しめに指導していることも影響しているような気がしたのです。
息子を褒めつつ、改善方法を伝える。そして私自身も…
先生との面談を終え、息子にどうやって伝えたらいいのだろうと考えた結果、「感謝&褒めつつ、改善方法を伝える」ことにしました。
・ママが「学校で楽しく過ごすためには、ルールを守らなければいけない」と言ったので、しっかりルールを守ってくれていることはうれしい。友達がルールを守っていないのが気になって、伝えてくれているのもうれしい
・でも、友達に厳しく伝えては逆効果かも。ルールを守りたくても守れない理由があるかもしれない。ルールを守ったらどんな良いことがあるかを友達に優しく伝えるのはどうかな。いきなり叱られるのは自分もびっくりするし、友達も同じだよね
・とはいえ、ママも家で厳しく叱ってしまっていたよね。ごめんね。ママも今後は伝え方を工夫する。ママと一緒に頑張ろう
・友達への伝え方に悩んだら、いつでもママに教えてほしい。ママはいつでも味方だよ
「うーん、わかった」とは言うものの、息子はいまいち腑に落ちない様子でした。
一度にできるようになるとはもちろん思っていません。子どもには少し難易度が高いのもわかっていました。
大人である私自身も、いつもできているとは言い難いのですから…。
今回の件は、私自身も自分の態度を改めるよい機会となりました。
息子が学校での新生活に早くなじめるようにと、ルール順守にばかり目が行き、厳しく指導していたように思います。
集団生活をしていく上では、まわりと上手に関わる方法を身につけることも大切なので、まずは私から態度で示していくべきだと感じました。
新環境で頑張っている息子にプラスの声掛けを

新学期早々、新しい環境に適用しようと頑張った結果、友達と仲良くなるどころか厳しくするという行動に出てしまった息子。
まずは、私自身が自分の態度を見直しつつ、息子のよい面を褒め、「楽しい学校生活を送れるように、一緒に頑張ろう」というメッセージを伝えることで、自分に自信を持ってもらえるように心がけました。
その後、家での弟との関わり方を見ながら、「こういう時は〇〇って伝えたほうがいいかも」と教えるようにも。
学校での友達との関わりあいについてもなるべく聞くようにし、気になったできごとについては、息子に共感しつつ、自分もクラスメイトも笑顔になるようなイメージを描けるようなアドバイスを心がけました。
すると、夏休み前には少しずつコツを覚えてきたようで、「休み時間に友達と遊んだよ」という話も増えてきました。
学校生活はまわりとの関わり方を学ぶ絶好の機会です。
子どもの頑張りを応援しながら、親子で一緒に悩み、一歩ずつ進んでいけるといいですね。
<文・写真:ライター nanahi>