2017.09.25
子育てに自信のあるママなんて、どこにもいない!家庭教師・塾講師、東大生・早大生を育てた母であり、子育てセミナーを主催する楠本佳子さんに教わる連載コラム「能力をのばす子育て」。18回目は「疲れているお母さんへ」。
同じ時間、同じ作業でも疲れ方が違う
育児や家事、仕事に毎日疲れて自分の自由になる時間もままならないお母さん。
なんと
疲れの90%は感情から来るといいます
例えばお料理を2時間かけて作ることにしましょう。
1つ目の例は、ある日全く泳げなかった子どもが毎週毎週プール教室に通い、泣きながら特訓してやっと25メートル泳げたとき。子どもはとても嬉しい。お母さんも涙が出るほど嬉しい!
だから子どもの大好きなものをいっぱい作ってあげようと思って2時間かけて楽しく料理をしている状態。
2つ目の例は、姑とご主人に文句を言われ怒られながら、自分が食べたくもないものを2時間料理する状態。
どちらが疲れるでしょうか?
同じ2時間の料理です。でも一目瞭然!嫌々ながらの料理は肉体的にも精神的にも疲労は大きくなります。
このように自分のエネルギーを使った量よりも精神的なもの、嫌々ながらしたもの、つまり嫌悪の度合いが大きければ大きいほど疲れも変わってきます。
だから物事に取り込むときは嫌だなという気持ちはなるべく排除しましょう
嫌なものをどうすればいいのか
「そんなこと言っても無理よ」と思うかもしれません。
でもね、脳って意外とバカなんです。騙されやすいので笑顔になると楽しいと勘違いします。行動が先で脳が後で感じるのです。
最初から無理と言っていると何もできません。すごく嫌なものを笑顔でしなさいとは言いません。
でも、イヤだ、キライだ、ヤリタクナイ、と思うより「ちょっと自分の脳みそをだましてみるか」という気持ちでやってみてください。イヤだという感情を払いのけて、チャッチャッと終わらすかくらいの気持ちでどうでしょう。
子育ても“疲れる”と思うとさらに倍増して疲れます。さらに疲れる方を選ぶのか、それをストップさせる方を選ぶのかはあなた次第。
ちなみに子どもの片づけやお手伝い、勉強も怒られてすると、上に書いた嫌々ながらの料理と同じ状態になるわけです。
教えてくれたのは
- 楠本佳子さん
-
「こどもみらい塾(岡山)」塾長。自身の子育てや教育経験を活かし、ママを対象としたセミナーや個別相談も行っている。著作に「12歳までに勉強ぐせをつけるお母さんの習慣」>ホームページはこちら