/ 2020.08.05

時短で、賢く、楽しく子育て。働くママでも毎日たった5分からできる!知育や子どもの心と体を育てるノウハウを、SakuraEdu代表の荒井聖子さんに教えてもらいます。今回のテーマは「男の子育児」について。

男の子育児は「観察」がキーワード

お母さんと男の子、育児のスタート時から異性の壁を感じることが多くあるかもしれません。おもちゃ1つ取っても、自分が遊んできた物とは違います。これまで、教室やボランティアで多くのお子さんと接してきましたが、遊び方や言語習得に加え、物へのアプローチの仕方やコミュ二ティの作り方など、男女の違いは大きいと感じています。

自分と違うよく分からない生態に、ハテナマークがいっぱい、どう躾をして良いか分からない、そんなときはまず「観察」をしてみましょう。男の子の場合は特に「自分を成長させようとする内なる力」に素直に従っていることが多いようです。

ですから道を歩いていたら目的地にたどり着くことよりも、目の前にある砂利に惹かれ、排水溝のふたの隙間から落としてみたり、枝を拾ってポキポキ折ってみたり、石や砂を投げてみたり。「公園に行って滑り台で遊ぶんでしょ?」など、段取りをマネージメントしようとしても、「今やりたい!」という内なる力が強く、こちらの言葉が聞こえていないかなと思うこともあります。

ある程度、俯瞰して観察することで、その子がいま伸ばしたい力(つまむ、落とす、折る、つかむ、投げるなど)を発見できて、ハテナマークが、「なるほど!」に変わるかもしれません。ダメダメこうするのよ!と口うるさく言うよりも、これをやったらNGと親なりに決めておいて、あとのことは危険のない範囲で見守ることも大切です。親の思いを押し付けすぎると男の子の伸びる力を抑えてしまうかもしれません。

ある程度の年齢になったら見守って

このような男の子の行動は、お母さんにとって愛らしく魅力的なので、長い目で見ると「かわいさ余って」…の注意が必要です。最近、問題になっているのは親子共依存と呼ばれる関係です。幼い頃から心配して、かばんの中身をチェック、忘れ物を届ける、着る服をそろえるなど、何かにつけて手や口を出すことで、そのまま思春期に入って依存関係にならないように注意していきましょう。

世話をすることを当たり前のように感じていたり、私が居ないとダメと考えていたら要注意。自立していく過程では、自分のことを自分でしながら、失敗して悩んだり、自分を見つめ直したり、怒りや悲しみを乗り越えたり、といったプロセスが大切なのです。母親がいつまでも息子の世話を焼いていたら、男性としての精神的、社会的、性的な自立を邪魔してしまうことがあります。

いつまでもかわいいし寂しいけれど10歳くらいになったら、同性の親や習い事のコーチなどの手に委ねて、自分のことができるように観察しながら応援していきましょう。

この記事を書いたライター

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荒井聖子さん

SakuraEdu代表、コドモンテワークショップ主宰。資生堂に勤務後、目黒区民講座講師、幼児教室のコンサルティング等をしながら、通算百回以上の企画開催。日本モンテッソーリ教育綜合研究所教師、NPO日本食育インストラクター1級などの資格を生かし子育て支援活動を行う。

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