/ 2021.02.03

questionお姉ちゃんにだけ攻撃的

4歳の息子は、2歳上のお姉ちゃんにだけ攻撃的。嫌なことがあったり、物を取り合ったりすると手が出てしまいます。お姉ちゃんは我慢しているのですが、最後には泣いてしまうことも。(東京都・ふうママ)

answer姉への劣等感や憧れが要因。親は双方の話を聞き公平に

年齢が近いきょうだいでは、下の子は上の子に対して「何事も敵わない」と劣等感を抱いたり、憧れや好意が変形したりして、攻撃してしまうことがあります。親は日頃から「お姉ちゃんはできるのに」など、弟の劣等感をかき立てる言動をしないように気を付けましょう。

弟の手が出てしまったときは、叱るのではなく、まず「何が嫌だったの?」など言い分を聞いてください。姉には「どんな気持ち?」と聞いてみて。親が弟を叱ることで、姉自身はそれほど嫌でなくても「悲劇のヒロイン気分」になって泣いてしまうことがあります。親は冷静に仲介しましょう。

心に留めておいてほしいのは、「きょうだいげんかは、親の見えていない要素が大きい」ということ。親は双方の話を聞いて、公平な姿勢を貫くことが大切です。同時に、「けんかはしてもいいけれど、暴力は絶対にダメ」ということもしっかり伝えてくださいね。

アドバイザー

大日向雅美先生

恵泉女学園大学学長。専門は発達心理学。港区の子育てひろば「あい・ぽーと」施設長。NHK「すくすく子育て」に専門家として出演するなど、子育て中のママを支援。

※この記事は、2020年10月発行の「ぎゅってAutum号首都圏版特別号」に掲載した記事を再編集したものです

illustration HAYASHI Yumi