2020.11.19
「あんふぁん」と姉妹誌「ぎゅって」では、12/11(金)・12(土)に、ひと足先におうちクリスマスを盛り上げる「あんふぁん・ぎゅってタウン クリスマスオンラインイベント」を開催。
そのワークショップに「わくわくさん」でおなじみ、久保田雅人さんが登場します!
今回、久保田さんの知られざる子育てエピソードや、工作への想いを聞いちゃいました。
興味を持ったことが「わくわくさん」につながった
―ご自身はどんなお子さんでしたか?
子どものころからものを作るのが好きでした。今みたいにゲームなどはなかったので、自分で遊ぶものを作っていましたね。
例えば空き箱や爪楊枝、タコ糸を使って、手すりのある船を作っていました。
―かなり本格的ですね!
小さい頃から凝り性だったんですね(笑)。
今にして思えば、父の影響があったと思います。父が手先が器用な人で、何か作っているのを見ていました。
親がやることは子どもが興味を持つものですよね。
我々の世代はプラモデルブームがあって、長いことはまっていたのですが、高校生ぐらいになると自分でオリジナルのパーツを作ったり改造したり。
やっぱり自分で遊び方を考えるところは同じでしたね。
―そのまま工作の道に進もうと思ったのですか?
将来の夢は全然違って、歴史が好きだから日本史の先生になろうと思ったんです。
大学で中学・高校の社会科の教員免許を取りました。親はそのまま先生になると思いますよね。
ところが大学4年生の時にふらふら〜っと劇団に入っちゃいましてね(笑)。
劇団で活動をしているときに、「NHKの教育番組の出演者を探している。手先が器用でおしゃべりが得意な男性はいないか」と話を聞いて。
それでオーディションを受けたら通って、「わくわくさん」になったんです。
だから、幼児教育や造形教育を学んだことは一切ないんです。自分の昔の思い出を元に活動を切り開いていったんです。
―でも、作ることが好きなことや、人に教えるスキルなど、これまでの歩みがすべてつながっていますね
そうなんですよ、だから人生どうなるか分からないものですよね(笑)。
子育ての秘けつは〝親がワクワクしていること〟
―久保田さんご自身もお子さんがいますが、〝わくわくさん流〟の子育てはありましたか?
そんな大層なことはしていないですね(笑)。
僕は子どもが3人いて、奥さんも働いていたのでみんな保育園に通っていました。
僕が子育てで気をつけていたことは「ベタベタしすぎない」こと。
子どもと接する時間が短いからといって、一緒にいる時間を濃厚にしようとすると却って難しいと思います。
特別なことはしなくても、みんな一緒にいることが大切だと思っています。
また、工作教室などで園を訪問することがありますが、子どもを乗せてママチャリを必死にこいでいるママを見ると「カッコいいな!」と思います。
子どもも同じように感じ取っていると思いますよ。
親が一生懸命な姿を見せることが一番です。
あくまで経験ですが、大人になった僕の子どもを見ると、やっぱり見ていないようで案外見ているなと思いました。
―子どもと楽しく過ごすためのアドバイスはありますか?
例えば散歩をするとき、いつもとは違う角を曲がって歩くだけで、子どもにとっては冒険になります。
逆に子どもだけが知っていることもあるので、親も知るチャンスなんです。
お金をかけて旅行にでかけなくても、そういう経験を持つことが大切と思います。
―今年はとくに「おうち時間」が長い分、お菓子を作るなど一緒に何かをする機会が増えているようです。
ごはんを手伝ったりするのはいいですよね。その時に失敗してもいいと思いますよ。
親子で一緒に苦労すると有り難みが分かると思うんです。
有り難みと言えば、「もったいない」ということだけを教えるのは違うかな、と思うんです。
例えば子どもがティッシュをたくさん引き抜いてしまった時、そこには理由があるのかもしれない。
ものを作ろうと思ったかもしれないし、机を拭こうとしたのかもしれない。
そこで「ああ、もったいない」を優先してはいけないと思います。
それよりも大切なのは、「ものを使い切る」ことに頭を切り替えること。
出してしまったティッシュも使って捨てればもったいなくはないですよね。
工作も使い切ることを教える方法のひとつだと僕は思っています。
「わくわくさん」とは、子どもにわくわくを教えてくれる人、という意味なんです。
だから、親がワクワクする気持ちを大切にしていれば、子どもにもワクワクが伝わります。
ぜひ子育てを楽しんでほしいですね。
「よし、親子で作ってみよう」が永遠のテーマ
―「ものを使い切る」ほかに工作を考えるときに大切にしていることはありますか?
一番は「よし、作ってみよう」と子どもが思ってくれるか。ただ、面白おかしく作り方を見せるだけでは意味がないんですよね。その後のことまで考えて、分かりやすく伝えることが基本です。
あとは、「親子で一緒に作る」こと。どんな工作でもお子さん一人で作るのは難しいものです。
紙の大きさを「A4」と言っても、子どもには通じないですよね。
大人が材料をそろえてあげないと、子どもは作ることができません。
だから僕は大人向けの説明もかなり入れるようにしています。
そして、親子で仲良く、楽しくお話しながら作ってくださいね、というメッセージを込めています。
今回のクリスマスのワークショップも、見終わったらぜひ親子で作ってみてください。
必要なのは色画用紙だけですし、作るのは小さいサイズなので簡単です。
上手・下手は気にせずやってみてください。親の方が下手でもいいんです(笑)。
ぜひ家族みんなで作ってみて「楽しかったね」を共有してほしいと思います。
<文:あんふぁんWeb編集部>
あんふぁん・ぎゅってタウン クリスマスオンラインイベント12/11(金)・12(土)
久保田さんが登場する親子向けワークショップのほか、子育てにまつわるトークショーや親子でうれしいキーワードプレゼントなど2日間のお楽しみがいっぱい!
詳細・申し込みは下記にアクセスを。
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