/ 2020.12.21

出典:あんふぁんWeb

ママ・パパのお気に入りについて調べる「こどもリサーチ」。今回のテーマは「チャイルドシート」です。日本では、6歳未満の子はチャイルドシートに乗せる装着義務があります。アンケート回答者のうち、それを知っている人は91.7%でした。

一般に、チャイルドシートは大きく分けて乳児用、幼児用、学童用があり、それぞれベビーシート、チャイルドシート、ジュニアシートやブースターシートとも呼ばれています。

今回、回答者が使用中のシートの種類と所持率は以下のようになりました。

・ベビー&チャイルドシート(新生児〜4歳頃)・・・31.4%

・ジュニアシート(3歳頃〜12歳頃)・・・20.4%

・ベビー&チャイルド&ジュニアシート(新生児〜12歳頃)・・・12.7%

・チャイルド&ジュニアシート(9か月頃〜12 歳頃)・・・12.2%

・チャイルドシート(9か月頃〜4歳頃)・・・10.2%

・ブースターシート(座面部分のみ。3歳頃〜12歳頃)・・・5.7%

・ベビーシート(新生児〜15か月頃)・・・5.3%

チャイルドシートを購入するときに「悩んだ」人は73.4%。悩みとしては「どのメーカーのものを選べば良いかわからない」(78.7%)、「価格が高い」(41.8%)「どのタイミングで買い替えたら良いのかわからない」(32.3%)「対応車種がわかりづらい」(19.9%)といった内容でした(複数回答)。

年齢ではなく「身長」を基準に

チャイルドシートの選び方について、自動車技術総合機構 交通安全環境研究所自動車安全研究部の田中良知さんに話を聞きました。

「まず、チャイルドシートは義務だから乗せるのではなく、子どもの安全のために必要だから乗せるという意識が大切です。自動車のシートベルトは、大人を対象とした設計をしているため、想定している最低身長は150cm程度の体格となります。150cmに到達するのは12歳ごろなので、装着対象を12歳ごろまでとしているシートがあるのです。身長ギャップをうめるためのシートですから、年齢や体重よりも、身長を基準に考えるべきです。6歳以降も、体格に合わせて、少なくとも10歳ごろまではぜひ使用してほしいですね」

認定マークが基準、譲ってもらう際の注意

「選ぶ際の最低限の基準は、チャイルドシートの国際基準である「R44」「R129」を満たしているもの(「Eマーク」が付いている)です。ネット通販などでは、これを満たしていない商品を見かけることもあるため、注意が必要です。また、自動車事故対策機構の「チャイルドシートアセスメント」(チャイルドシートの安全性能評価試験)も参考にすると良いでしょう。譲ってもらう場合も同様で、取り扱い説明書はぜひ入手したいですね。過去に事故にあったものは見えなくても負荷がかかっていることがあるため、信頼できる人からもらえると安心です」

価格=安全性ではありません

<購入時に最も重視したポイント>

1位 価格・・・17.5%

1位 機能・・・17.5%

3位 最新安全基準(R129)を満たしているか・・・15.4%

4位 子どもの体格に合っているか・・・14.1%

5位 メーカー名・・・12.0%

となりました。価格の高いもの=より良い品質という理解でいいのでしょうか?

前述の田中さんによると「価格=安全性とは限りません。車に固定金具で留めることができるISO-FIX(アイソフィックス)かそうでないか、材質やブランドネームによっても価格は異なります。安価でも、安全性が良いものはあります。問題は、正しく使用できるかどうか。選ぶ際は、実際に自分で取り付けを体験できるのが理想です。車のシートに取り付けやすいか、ハーネスの締め方は簡単か。例えば子どもの服の厚さによって肩ベルトが接する位置は変えなければなりません。肩ベルト位置の理想は肩より少し上。操作性が悪かったり、分かりにくいと“ま、いいか”と誤使用するのがもっとも危険なのです。体験できなくても、最近はメーカーのホームページやYouTubeなどで操作が紹介されていることもあるため、チェックしてみましょう」

嫌がっても「乗せる」という強い意思を

チャイルドシートを嫌がる、という悩みも。「これは私にも経験があります」と田中さん。「私は、車を止めて発車しないようにしていました。万が一の事故を想定し、子の命を守るのは親の役割です。少しでも乗らないことを許してしまうと、子どもも慣れてしまいます。泣いても降ろさない、本人の安全のために絶対必要なものだときちんと説得するなど、確固たる意思を持った姿を見せることが大事ではないかと思います」

チャイルドシートは、情報収集の段階から、責任を持ってしっかりと選ぶことが大切になってくると言えそうですね。

気になる「チャイルドシート」人気ランキング

こどもリサーチでは、チャイルドシートメーカーの人気ランキングを発表します。参考にしてみてくださいね。

■ママ・パパが選ぶチャイルドシート 利用率ランキング

1位 コンビ

2位 アップリカ

3位 エールべべ

■ママ・パパが選ぶチャイルドシート 総合満足度ランキング

1位 エールべべ

2位 ジョイー

3位 グレコ

■ママ・パパがチャイルドシート 期待度ランキング

1位 ピジョン

2位 コンビ

3位 アップリカ

※期待度=個々の商品を今(すでに)持っている人の数と、これからその商品を購入したいと回答した人数との割合をこどもリサーチが独自に算出

【調査概要】 ▼期間:2020年11月6日〜12日▼回答対象:「あんふぁんWeb」「ぎゅってweb」「こどもりびんぐ リサーチ」各会員で子どもを持つ人▼ 調査方法:Webアンケート▼調査対象:アップリカ/エールべべ/コンビ/グレコ/サイベックス/ジョイー/ジョイソン・セイフティ・システムズ/日本育児/ピジョン/ブリタックス/マキシコシ/リーマン/レカロ(五十音順)

【有効回答者数】459人

こどもリサーチの調査票ダウンロードはこちらから

「こどもリサーチ」ほかのランキングを見る

「こどもリサーチ」へのお問い合わせ

上記のリサーチに関するご質問等は、お問い合わせフォームよりご連絡ください。

≪本調査レポートのご利用について≫

こどもりびんぐにて提供する「こどもリサーチ」内容の転載・引用を希望される場合は、当社の許諾を事前に得ていただくことが必要です。恐れ入りますが、事前にお問い合わせフォームよりお問い合わせください。

お問合せフォームはこちらから

メディアによるデータの利用または引用の可否はその内容によりますので、フォームに掲載範囲、用途・目的、想定メディアなどを記載してください。なお、引用する場合は、必ず「出典元:こどもりびんぐ こどもリサーチ」の明記をお願いいたします。

※引用/利用いただいた場合、掲載実績として当ウェブサイト上または公式SNS等にて紹介させていただく場合がございます(掲載・放送終了後)。番組名等の掲載が不可の場合は、お手数ですが必ずお問い合わせ時にその旨をご連絡ください。

なお非営利の個人・組織による著作物の二次利用に関しては、以下の条件にすべてあてはまる場合において、個別の許諾なしにこれをみとめます。

・ 営利を目的としないこと

・ それによって経済的な利益を得ることがないこと

※第1位を受賞された企業には、受賞ロゴ・調査データ活用のご提案もしております。受賞ロゴは店頭ツール・商談資料・ブランドサイト・検索エンジン等、幅広くご活用いただけます。詳しくはお問い合わせください。

こどもりびんぐ

こどもリサーチ事務局