出典:あんふぁんWeb

パパ・ママの「気になる」をリサーチする、「シルミル研究所」こどもリサーチです。今回のテーマは、入学・進学前シーズンに考えたい「子どもの防犯アイテム」です。

子どもの防犯教育について「日本こどもの安全教育総合研究所」代表で「うちの子、安全だいじょうぶ?~新しい防犯教育~」(新読書社刊)の著者である宮田美恵子さんに話を聞きました。

コロナ禍で地域の見守りが手薄に…

「コロナ禍で、地域の見守り活動がやりにくくなってきているという声を聞きます。関係者には高齢者も多く、密を避けるために、複数の人々が集まって行う活動が難しくなってきているのです。 4月から小学校に入学する子がいる家庭に強く意識してほしいのは【一人で行動する機会が増える】ということ。集団で下校しても、最後は一人になります。家が見えるくらいの距離でも、そこで声をかけられたり、連れ去られたりすることが実際に起きています」

ルール作りと「子ども110番の家」を確認

「まずは、シンプルなルールを作って教えること。

例えば、

・帰宅するときは、まっすぐ家に帰る

・朝、両親から聞いていないことだったら、大人による誘いがあっても断る

・または「家の人に聞いてきます」と答える

入学していろんなことを急に言われると飽和状態になるため、入学前から少しずつ教えていくといいと思います。実際に一緒に通学路を歩き、どこから一人になるのかを確かめたり『子ども110番の家』のステッカーを貼っている家やお店に、一緒にあいさつに行くのも有効です。子どもにステッカーだけ教えても“知らない場所”に突然入ることはできませんし、貼っている人が貼っていること自体を忘れているケースもあるからです」

防犯ブザー?GPS? どちらを持たせる?

シルミル研究所では、アンケートで、小学6年生以下の子どもを持つ人に、持たせている防犯アイテムを聞きました(複数回答)。

1位 防犯ブザー(GPS機能なし) 33.6%

2位 キッズ携帯 19.3%

3位 GPSアイテム 18.4%

4位 防犯ブザー(GPS機能あり) 16.8%

5位 ホイッスル 6.7%

「犯罪を企む人の心理としては、人の目につくことを嫌がるため、音や光は有効です。学校で配られることもありますが、防犯ブザーを購入するなら好みより実用性を重視しましょう」

・子どもの手に納まりやすいサイズか

・鳴らしたり止めたり操作がスムーズにできるか

・行動に合わせて複数用意を(鞄につけっぱなしにする場合)

・出かける前に玄関などで鳴らす習慣をつける(意識づけ、電池残量の確認にもなる)

・いざというとき手が届く場所に付ける

最近は、GPS端末やICカードを持たせて、子どもの居場所をスマホでチェックする見守りサービスも多く出ていきています。

「GPSアイテムは、居場所がわかる点では安心ですが、危険な瞬間にその場へ大人が行けるわけではありません。ブザーと両方持っていると心強いですね。どんなに近くても、なるべく一人にさせない、迎えに行ける場所まで行くと心掛けてほしいです」

性別は無関係、防犯教育は家庭教育が基本

アンケートでは、防犯アイテムを利用していない理由の中で「しっかりしているから」「男児だから」という声も。これに関しては注意が必要で「自分よりも力の弱い人(子ども)をターゲットにして、ストレスをぶつけるという犯罪のケースがあります。現在のコロナ禍で、失職や経済的な理由により、ストレスが高じている可能性もあり、そういう点でターゲットの性別は関係ないことがあります」と宮田さん。

「大切なのは、親が子どもと約束をしっかりして、子どもに守ろうと意識づけさせることですね。そのため、約束ごとは一緒に考えたりすることも大事です。自分を守る力をつけるための“家庭教育”が基本にあると思います。その上でアイテムに助けてもらう、という考え方を持ってほしいですね」

進級したとはいえ、1年生はまだまだ“子ども”。特に防犯面では親のサポートが必要です。家庭に合ったルールと、アイテムを準備したいですね。

気になる「見守りアイテム」人気ランキング

こどもリサーチでは、子どもの見守りアイテムの人気ランキングを発表します。参考にしてみてくださいね。

子どもの見守りサービス 利用率ランキング

1位 みもりGPS

2位 ココセコム(端末)

3位 GPS BoT

子どもの見守りサービス 総合満足度ランキング

1位 GPS BoT

2位 みもりGPS

3位 ココセコム(端末)

子どもの見守りサービス 期待度ランキング

1位 アルソック まもるっく

2位 ココセコム(端末)

3位 みもりGPS

※期待度=個々の商品を今(すでに)持っている人の数と、これからその商品を購入したいと回答した人数との割合をこどもリサーチが独自に算出

【調査概要】▼期間:2021年1月15日~31日▼回答対象:「あんふぁんWeb」「ぎゅってweb」「こどもりびんぐ リサーチ」各会員で小学生以下の子どもを持つ人▼ 調査方法:Webアンケート▼調査対象:アルソック まもるっく/otta/ココセコム(端末)/GPS BoT/ソラノメ/どこかなGPS/ドンデ MapSTation/Family Dot/まもサーチ、まもサーチ2/みもりGPS(五十音順)

【有効回答者数】436人

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