question忘れ物が多い

忘れ物が多い6歳の娘。幼稚園に持って行ったハンカチやティッシュは2日おきくらいの頻度で持って帰るのを忘れたり失くしたするし、上着も頻繁に置いてきます。注意力の問題なのでしょうか。(千葉県・ふみ)

answer記憶しやすくするには「視覚化」するのがコツ

一つのことに注意が向くと、他のことを忘れやすい傾向があるのかもしれませんね。でも、このタイプは、一つのことに素晴らしい集中力を発揮できる傾向もあります。大人でも忘れ物はするもの。日々の工夫で改善していきましょう。

人間は聞くだけで記憶しておくのは難しいので、「視覚化」がコツ。例えば家に「はんかち・てぃっしゅ」とラベルを付けたカゴを置き、日付入りの表を貼って、持ち帰れた日はご褒美シールを貼ってみて。一度にいくつも行うのはハードルが高いので、「ハンカチができたら次は上着」と一つずつ目標を決めましょう。

忘れ物をしてしまっても、「また忘れてきちゃったの」などと子どもを否定する声掛けはNG。もっと忘れにくくなるように表に絵を描く、持ち物リストを持たせて園の先生にも帰りに確認してもらうなど、忘れ物を減らせる方法を一緒に考え、辛抱強く取り組んでくださいね。

アドバイザー

小野寺敦子先生

目白大学教授。臨床発達心理士。専門は発達心理学。プリスクール「NYこどものくに東京」代表、新宿区特別支援巡回指導チームリーダーとして子どもたちと触れ合う。

※この記事は、2021年3月発行の「ぎゅって4月号関西版」に掲載した記事を再編集したものです

illustration HAYASHI Yumi