ハロウィーンが終わった!と思ったら、あっという間にサンクスギビング・デー。アメリカ・カナダでは、11月の第4木曜日は祝日。アメリカ人にとってサンクスギビングは、クリスマスよりも大切な家族の一大イベントなのです。

アメリカ人にとってサンクスギビングデーは、

  • 普段は離れている家族が集まって一緒に過ごす日
  • たくさんの親族や友人が集まって大規模な食事会をする日
  • 神への収穫を感謝する日
  • フットボールを観戦する日

日本人にとってのお正月に似ています。

別名「ターキー・デー」と呼ばれているのは、七面鳥を食べる日でもあるから。夫の会社では、毎年、この時期になると福利厚生で全社員に七面鳥1羽(冷凍)のプレゼントがあります。

ぐはっ、おもーい!!

サンクスギビングのお料理ってどういうの?

以前、息子が通っていたデイケアで開催された「サンクスギビング・ランチ」。ビュッフェスタイルで振る舞われたのがこちらの料理。

フルコースです!右上から、パン・アップルソース・マカロニ&チーズ・茹で野菜・マッシュドポテト・ターキー(七面鳥)・かぼちゃ・スタッフィング(真ん中にあるかたまり)

それから、サンクスギビングのデザートと言えば定番のパイ

サンクスギビングは、家族がそろってこのような定番料理を食べるのが伝統的な過ごし方になります。

サンクスギビングの準備は大仕事!

アメリカ人マダムにとって、サンクスギビングの準備はそれはもう大仕事!離れて暮らす家族や親戚を自宅に招待する側であれば、2~3週間くらい前から当日まで、メニュー決め、お買い物、お料理、テーブル準備、お皿のセッティング、家のお掃除などで大忙しだし、招待される側であれば、家族分の旅行準備(必要に応じて飛行機のチケットを買ったりホテルを予約したり)や、持ち寄りであれば何を持っていくか考えなければならないからです。

今回は、自宅でサンクスギビングの食事会を開催しているアメリカ人マダムの準備から当日までの様子をレポートします。

1.メニュー決め

3週間前くらいからメニューを考え始めます

まずは、サンクスギビング定番料理と、家族にとっての定番料理から考え始めます。それから、お気に入りのパンやファミリーレシピのパイなどをリストに加え、最後に足りないものをリストアップします。

2.サンクスギビング用のフォルダーを作る

作る料理のレシピを全てプリントアウトして、サンクスギビング用のフォルダーにまとめます。こうしておくと、来年以降も同じフォルダーを使って準備ができるので少し楽になります。

3.家にある在庫を調べる

冷凍庫、食糧棚に何があるか、何がないかを確認し、リストを作ります。リストを持って買い物に行くことで、余計な買い物をしないで済みます。それから、買い出しは早めがおすすめ。商品の在庫切れになったりするので。

4.2週間くらい前になったら

ゲストに持ち寄りをお願いするなら、どんな料理を持ってきて欲しいか(デザート系なのか、サラダ系なのかなど)を連絡します。それから当日、どんなアクティビティをするのかを考え始めます。みんなで映画を観たり、『Thankful List』*を作って読み上げたり、子どもたちが飽きないようなアイディアを考えます。

5.2~5日前になったら

  • 冷凍の七面鳥は冷蔵庫に移して解凍し始めます
  • 玉ねぎ、人参、セロリなど、事前に刻めるものは刻んで、ジップロックに入れて冷蔵庫で保管しておきます
  • パイ生地、スタッフィングなど、事前に準備して冷凍庫に保管できるものを作り始めます

6.前日にすること

  • 七面鳥の準備(ちゃんと解凍されているか確認)
  • パイを焼く(パイは焼いて1日寝かせるとおいしい)
  • スケジュールをリストにする(食べ始める時間、七面鳥を焼き始める時間、料理を作り始める順番と時間など)
  • 家の掃除をする(お手伝いをお願いする)

7.いよいよサンクスギビングデー当日です!

  • 七面鳥を焼く
  • サイドディッシュを作る
  • 小さな子どもが飽きないように準備する(お世話を誰かにお願いする)
  • テーブルセッティング(時間になったら始めてねと朝のうちに誰かにお願いしておく)
  • 作業しつつ食器を洗ったりきれいにしたりする(手伝ってもらえるなら手伝ってもらう)
  • サンクスギビングデーを家族で楽しむ!

準備は大仕事でとっても大変だけど、一番大事なのは家族。この日をみんなで協力して迎えられたことに感謝の気持ちを伝えましょう!

けれども、サンクスギビングの過ごし方はいろいろ

サンクスギビングは家族や親族が集まって食事を共にするのが伝統的な過ごし方だけど、家族が遠く離れていたり、仕事で家にいられなかったり、子どもが結婚して相手側の家族と食事をするから集まれなかったり、などもよくある話。

また、この国には食べられない人たちもたくさんいて、サンクスギビングには、そのような人たちのために、ボランティアとして施設で食事を振る舞う奉仕活動をするという過ごし方もあるんですって。

この時期なると「フードドライブ(Food Drive)」という活動をあちこちで見かけます。食事に困っている人々のため、缶詰など長持ちする食品や、ペーパータオル、使い捨て食器などの寄付を集めています

まとめ

瞬く間にハロウィンが日本で定着したように、サンクスギビングも今後、何かのきっかけであっという間に日本でも定着していくのかもしれませんね。そんな様子を思い浮かべながらも、アメリカに住んでいる間は親戚家族で集まることが不可能な日本人ファミリーの私たち。

今年もサンクスギビングデーの休暇を利用して小旅行に出かけようかなと計画中。ただし「渋滞を回避すべく旅行動すべし!」がもっぱらの課題。日本の年末年始同様、多くのアメリカ人が家族に会いに行くために移動するので高速道路は大渋滞になりますからね。

この記事を書いたライター

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大河内えりなさん

夫・娘9歳・息子7歳。小さい頃からずーっと転勤族。高知、千葉、札幌、神奈川、イギリス、再び神奈川。名古屋、タイ、東京、千葉、次はアメリカへ!

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