question夫婦で子育ての方針が違う

遊びをやめる際に、子どもが「まだやりたかった~!」となったとき、私は気持ちを受け止めた上で話をしたいのですが、パパは「それはわがままだ」と一方的に叱ります。後で話し合っても理解してもらえません。(埼玉県・はけまま)

answer夫婦で定期的に話し合い、方針を擦り合わせて

そもそも夫婦は育った環境も経験してきたことも違うので、価値観が違うのは当たり前。また、今回のように問題が起きてから冷静に議論するのは誰しも難しいものです。そこでお勧めするのが、定期的な話し合い。月1回を目安に夫婦でゆっくり話し合う時間を作り、「子育ての方針」を擦り合わせましょう。方針さえ合えば、夫婦の価値観まで一致させる必要はありません。違うからこそ子どもは2倍の価値観に触れて心豊かに育つのです。ママ・パパは互いの価値観を認め、違いを楽しむように心掛けましょう。

わが子に合う対応を考えたいときは、園の先生など第三者の意見も参考にしてみて。子どもは外と家とでは違った面を見せる多面体です。わがままに見える子でも、園で自己主張できなくて親にだけ主張している可能性も。逆に園でも自己主張が強いなら、一方的に叱るよりは我慢を促すともいいかもしれませんね。

アドバイザー

山本直美先生

チャイルド・ファミリーコンサルタント。NPO法人子育て学協会会長。「ウィズブック保育園」の運営や、園での研修、パパママ向けの講演、執筆など多方面で活躍中。

illustration HAYASHI Yumi