トウモロコシは甘みがあり、子どもが好きな夏野菜!便利な缶詰やペースト状の離乳食も重宝しますが、旬の時期は思い切って新鮮な生のとうもろこしで離乳食を作りに挑戦してみませんか。初期・中期・後期・完了期ごとにおすすめレシピも紹介します。

index目次


トウモロコシは甘みがあり、離乳食の食材としても人気です。ただ、生のままだと粒をほぐすのが手間だったり、薄皮が気になったりと敬遠しがち。でも、生のトウモロコシは旬の時期しか食べられません。そして何よりおいしい!

ぜひお子さんにも「おいしい!」という感動を伝えてみませんか?トウモロコシを使った簡単レシピも紹介します。

トウモロコシの下ごしらえと保存方法


トウモロコシは鮮度が命!収穫したらなるべく早く食べたほうがいいと言われています。買ってきたらすぐ加熱するようにしましょう。

  1. おすすめはまるごと茹でる方法です。ポイントは、内側の薄皮を1〜2枚だけ残して茹でること。皮を残すと水分が飛びにくく、ジューシーな仕上がりになります
  2. 次に茎を切り落とす、もしくは手で折り、深めのフライパンや鍋にトウモロコシを入れ、ひたひたになるまで水を入れ中火にかけ、沸騰しないように5分ほど茹でます

  3. 今回は離乳食用なので長めに10分ほど茹でましょう。時間をかけてじんわりと熱を加えることで、トウモロコシのでんぷんがゆっくり、しっかりと糖に変わり、甘さを引き出すことができるそうなので、ここはじっくりと。

    トウモロコシが水に浮かないように落とし蓋をしたり茹でながら菜箸で転がすと良いですよ。

  4. 茹であがったらざるにあげ、粗熱をとり実をほぐします
  5. 冷蔵なら1~2日、冷凍なら3週間ほど保存が可能です。離乳食用を冷凍保存するときは、製氷皿や保存容器に1回分ずつ小分けにして保存しておくと便利です。

離乳食初期・ゴックン期(5~6カ月頃)

トウモロコシは離乳食初期(ゴックン期)から食べられますが、薄皮が消化しにくいので取り除く必要があります。薄皮をむくのはなかなか骨が折れる作業なので、裏ごしするか、ミキサーやジューサーで攪拌してペースト状にするのがおすすめ。

簡単な方法は、茹でトウモロコシ1本分と茹で汁又は水(大さじ1)をミキサーに入れて攪拌し、濾(こ)します。こうして出来たトウモロコシペーストは小分けにして冷凍保存も可能。私は大さじ1~2ほどを製氷機に入れて凍らせ、冷凍保存していました。

トウモロコシは食物アレルギーが起こる場合があるので、初めて離乳食で赤ちゃんに食べさせるときは少量ずつ与えて様子を見るようにしましょう。

離乳食初期におすすめのレシピは「ポタージュ」。離乳食は育児用ミルクで、おとなは牛乳や豆乳を混ぜてのばし塩を少々加えるだけでOK。さきほど紹介した茹でトウモロコシペーストを使って簡単に作れるポタージュですよ!

トウモロコシのポタージュ

材料

  • 茹でトウモロコシペースト…大さじ2
  • 育児用ミルク(溶かしたもの)…大さじ2

作り方

  1. すべての材料を混ぜ合わせ、お好みで温める(冷たくてもおいしいです)

離乳食中期・モグモグ期(7~8カ月頃)

離乳食中期(モグモグ期)は柔らかく茹でて細かいみじん切りにします。おすすめはマッシュポテトに混ぜたマッシュポテトコーン。離乳食としてだけでなく、日常の食卓にも重宝します。おとな用にはブラックペッパーを振りピリッとアクセントを加えて。

マッシュポテトコーン

材料

  • トウモロコシ(細かいみじん切り)…小さじ1
  • ジャガイモ…1個
  • 豆乳又は牛乳…小さじ2
  • 塩…少々

作り方

  1. ジャガイモは皮を剥き8等分ほどに切り5~10分水にさらす。軽く水気を切り耐熱皿に入れふんわりラップをしたら600Wで6~7分加熱する
  2. ジャガイモが柔らかくなったらフォークで潰し、豆乳又は牛乳を加え、なめらかになったらトウモロコシ、塩を加えてサッと混ぜ合わせる
  3. すべての材料を混ぜ合わせる

離乳食後期・カミカミ期(9~11カ月頃)

離乳食後期(カミカミ期)は柔らかめに茹でて粗みじん切りにします。おすすめのレシピはほんのり甘い「コーンパンケーキ」。手づかみでパクパク食べられますよ。小麦粉の代わりに米粉を使ったグルテンフリーの優しいパンケーキ。お豆腐を入れることでふんわり仕上がります。

卵、乳製品不使用でアレルギーのお子さんにも安心して食べてもらえます。

グルテンフリーのコーンパンケーキ

材料

  • 米粉…50g
  • ベーキングパウダー…小さじ1/2
  • きび砂糖…小さじ1
  • 絹ごし豆腐…30g
  • トウモロコシ(粗みじん切り)…大さじ1
  • 豆乳…大さじ4
  • 米油…少々

作り方

  1. 米粉、ベーキングパウダー、きび砂糖を混ぜ、絹ごし豆腐を潰しながら加えて全体を混ぜる
  2. トウモロコシ、豆乳を加えて混ぜたらフライパンを熱し、一度濡れ布巾に置き火に戻し、米油を薄く塗る
  3. 1をお好みの量を入れて両面を色よく焼く

離乳食完了期~

大人と同じようにトウモロコシを食べられるようになったら、ぜひ作りたいのが「トウモロコシごはん」 。芯と一緒に炊飯器に入れてまるごと炊きます。芯を入れると甘みが増しておいしいですよ!

トウモロコシごはん

材料

  • 米…2合
  • トウモロコシ…1本
  • 塩…小さじ1

作り方

  1. 米を研ぎ30分~1時間浸水する
  2. トウモロコシは皮をむいて根元を切り落とし、半分に切り実をむく
  3. 炊飯器に米、分量の水、塩、トウモロコシの実と芯を入れて炊く

すべてのレシピはコーン缶で作ってもOK!

紹介したレシピは、コーン缶で作ってもOKです。缶詰を選ぶときは塩などが入っていないものを選びましょう。また便利なフレーク状のコーンもあります。こちらはポタージュに便利!離乳初期の段階は、都度少量作るのは手間なので、作りやすい分量をまとめて溶かして小分けにし、冷凍していました。

市販のフレークやペースト、缶詰などを上手に活用し、余裕のあるときに旬の味に挑戦してみてほしいと思います!旬の時期しか食べられない生のトウモロコシは、みずみずしい甘さが魅力。きっと、おいしい笑顔が見られますよ。

この記事を書いたライター

ライター一覧 arrow-right
田村佳奈子さん

フードスタイリスト、フードコーディネーター、フードアナリスト。Web、雑誌、ドラマなどのレシピ開発やスタイリング、フードコーディネーターとして活動中。

田村佳奈子さんの記事一覧 v-right