町を歩けばジングルベルが聴こえる…心弾む季節がやってきました。「クリスマス」をテーマにしたたくさんの絵本の中から、くり返し読みたくなる絵本、贈り物にも喜ばれるかわいらしい絵本を厳選しました。読んで、ワクワクしながらサンタさんを待ちましょう!

教えてくれたのは

東條知美さん

絵本コーディネーター・学校司書・ライター・イベンター・〈絵本の百年と未来研究会〉主宰。活動のモットーは「子どもに絵本を。大人にこそ絵本を。」
-Blog「僕らの絵本」「絵本の100年と未来研究会

さんかくサンタ

tupera tupera 作
(絵本館、2011年)
★表紙をクリックして中面のぞき見!

「さんさん さんかく さんかくサンタ まんまる ふくろ」…袋の中身はなんでしょう?○、△、□だけで描かれる、カラフルなクリスマス絵本。リズミカルな言葉が赤ちゃんの耳に心地よく響きます。飾っておきたいおしゃれな表紙は、贈り物にも喜ばれそうです。

よるくま クリスマスのまえのよる

酒井駒子 著
(白泉社、2000年)

「わるい子にはサンタさんこないのかしら?」眠れない男の子の元へ、「よるくま」がやってきます。ふたりは(オーナメントの)飛行機に乗り、イブの空へ。すると空からよるくまのお母さんが見えて…。眠る前にどうぞ。親子が温かい気持ちで満たされる一冊です。

ゆうびんやのくまさん

フィービ・ウォージントン、セルビ・ウォージントン 作・絵、間崎ルリ子 訳(福音館書店、1987年)
★表紙をクリックして中面のぞき見!

ゆうびんやのくまさんは、冬の朝早くから仕事をはじめます。破れた包みは丁寧に包み直します。町の人々は、くまさんが来るのをいつも楽しみに待っています。贈り物を届けたり、届けられたりする喜びを描く、あたたかいクリスマスの絵本です。

あのね、サンタの国ではね…

嘉納純子 文、黒井健 絵
(偕成社、1990年)

4月は、トナカイ学校の入学式。7月は気球に乗って、よい子を探す旅に出ます。9月「おもちゃばたけ」の収穫です。11月、いよいよお洋服や地図を準備!…クリスマス本番までのサンタの1年間が描かれた絵本。今ごろサンタさんは何をしているのかな?

さむがりやのサンタ

レイモンド・ブリッグズ 作・絵 菅原啓州 訳
(福音館書店、1974年)
★表紙をクリックして中面のぞき見!

マンガのようにコマ割で描かれた絵本。サンタさんが南の島の夢をみていると、目覚まし時計が鳴り響きます。12月24日の朝。「やれやれ またクリスマスか!」不機嫌そうな顔やセリフが、なんともユーモラス。今年もきっと来てくださいね、サンタさん♪