冬の遊びと言えば、雪だるまを作ったり、そり遊びをしたり、キラキラ光る雪の結晶を眺めたり...。え、雪が降らない?いいえ、雪がなくたって大丈夫!子どもは、絵本の世界を丸ごと体験できちゃうんです!寒~い冬こそ、親子でたっぷり絵本を楽しんで。

教えてくれたのは

東條知美さん

絵本コーディネーター・学校司書・ライター・〈絵本の百年と未来研究会〉主宰。活動のモットーは「子どもに絵本を。大人にこそ絵本を。」
-Blog「僕らの絵本」「絵本の100年と未来研究会

おんなじ おんなじ ももんちゃん

とよたかずひこ 作
(童心社、2017年)
★表紙をクリックして中面のぞき見!

丸いあたま、丸いおむつでどんどこ歩くももんちゃん。雪の中でも元気いっぱいに遊びます。「よいしょ よいしょ」仲良しのきんぎょさんたちと一緒に雪だるまを作ったら、おそろいの赤い帽子や手袋で、「おんなじ おんなじ」…。読めば、みーんな、まぁるい笑顔になれそう。

とらたとおおゆき

中川李枝子 作、中川宗弥 絵
(福音館書店、1993年)

とらたは虎の子どもです。はじめての雪にびっくりしていたとらたが、おとうさんと屋根の雪をおろしたり、そりにのったり。きっとこれを読むお子さんは、とらたと自分を重ねて読むことでしょう。はじめてのゆきにびっくりするとらたは、可愛くてたまりませんよ。

ゆうびんでーす!

間瀬なおかた 作・絵
(ひさかたチャイルド、2005年)
★表紙をクリックして中面のぞき見!

山の村、ゆうびんやさんは今日も郵便を届けます。すべて配り終えたかばんの底に、一通の手紙が。「さらさらがわ」「おおぶなの き」…なんとも不思議な宛先です。動物たちの助けをかりて訪ねてみると、そこにいたのは…?大きく開くページもお楽しみに♪

ゆきのひ

エズラ・ジャック・キーツ 作、木島始 訳
(偕成社、1969年)

色とりどりの切り紙で描かれる景色はとても明るく、ピーターのわくわくする気持ちが伝わってきます。雪に飛び込んで天使の型を作ったり、おしりですべったり…家に帰ればおかあさんに「ぼうけんしてきたことを、すっかり」お話もします。雪の日の新鮮な喜びを、ご一緒に。

きらきら

谷川俊太郎 文、吉田六郎 写真
(アリス館、2008年)

「きれいだね てんからおちてきた ほしみたい」 「ふしぎだね だれがきめたの このかたち」…キラキラと輝く、宝石みたいに美しい雪の結晶たち。こんなにいろいろな形があるのですね。親子でうっとりと、冬の静かなひとときを味わってください。